以前、韓国でも日本と同様に医薬品販売制度が議論になっている(TOPICS 2011.06.27)ことを紹介しましたが、韓国食品医薬品安全庁は7日、韓国内で承認された39,254品目のうち検討が必要な6,879品目について安全性等の検討を行い、新たな医薬品の分類案を公表しています。(この記事は、Google翻訳による情報を元に書いています。誤り等がある場合がありますのでご了承ください。日本語または英語の記事が出ましたら内容を検討したうえで、本記事を更新する場合があります)
韓国食品医薬品安全庁プレスリリース2012年6月7日
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&seq=17946&pageNo=1&seq=17946&cmd=v
医薬品品目別分類(案)(PDFファイル:韓国語)
今回の医薬品分類の作業は、作用機序、効能·効果、用法·用量、副作用、外国の事例など、15項目の基準(アルゴリズム)に基づいて、科学的客観的に行われ、医療関係の団体、消費者団体、中央薬事審議会などの検討を経てまとめられたもので、朝鮮日報などによると全体の1.3%に相当する526品目で分類の変更が行われています。
一般用医薬品から専門医薬品(おそらく処方せん医薬品のこと)に変更となったのが273品目、専門医薬品から一般用医薬品となったのが212品目、残りの41品目は2つのカテゴリー(同時分類)に含まれるとしたそうです。
注目点は、緊急避妊薬が一般用医薬品に分類されている点で、韓国食品医薬品安全庁では新たに一般用医薬品に分類が行われたものについて、米国など先進国8か国のうち5か国でスイッチされていることを理由にあげたそうです。(緊急避妊薬のスイッチについては韓国内でも意見が割れている)
一般用医薬品に分類が変更された主なもの
- 緊急避妊薬
- ロラタジン
- ラニチジン
- アムロルフィン外用剤
一方、経口避妊薬はこれまで韓国では一部の品目について処方せんなしでの販売も可能だったのですが、今回専門医薬品に分類されたことから、薬剤師会からは反発の声が出ています。
専門医薬品に分類が変更された主なもの
- 経口避妊薬(エチニルエストラジオール配合)
- クリンダマイシン/エリスロマイシン外用剤
- スコポラミンパッチ(乗り物酔いに耳の下に貼るというもの。子供向けが問題になっているらしい)(→リンク)
同時分類に指定されたもの(用量によって区分されるらしい)
- ヒアルロン酸ナトリウム点眼液
- ラクツロース
- ファモチジン
- ウルソデオキシコール酸
今回の分類は20日間の閲覧期間と10日間の意見提出期間を経て、7月下旬までに正式決定されますが、5年ごとに行われる医薬品の許可更新期に分類の見直しが行われるそうです。
関連情報:TOPICS 2011.06.27 韓国でも一般用医薬品の販売制度が見直しへ
参考:
韓国経済プレスリリース2012.06.07(→Google翻訳)
http://pr.hankyung.com/newsRead.php?no=629360
朝鮮日報2012.06.07(→Google翻訳)
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2012/06/07/2012060701207.html
【一問一答】 “緊急避妊薬、一般用医薬品へスイッチを推進…科学的判断が根拠(→Goggle翻訳)
http://news.inews24.com/php/news_view.php?g_serial=663316&g_menu=024100
2012年06月07日 15:02 投稿
英語の記事が出ました。元記事の通りで大体よかったみたいです。
Morning-after pill approved for OTC
(The Korea Herald 2012.06.07)
http://view.koreaherald.com/kh/view.php?ud=20120607001083
Morning-after pills can be bought OTC
(The Korea Times 2012.06.07)
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2012/06/117_112598.html
韓国で経口避妊薬が処方せんなしでなぜ今まで買うことができたのかを調べたら、1960年代に産児制限(と翻訳で出てきた)の政策によって処方せんなしで買える仕組みができたそうです。(保健所で無料で配っていたことも)
医薬品の分類が入れ替わった、経口避妊薬。緊急避妊薬の問題
(→Google 翻訳)
(6月8日0:20追記)
経口避妊薬は処方せん医薬品に、緊急避妊薬は一般用医薬品になぜ変えた?(→Google翻訳)
上記をみるとその一方で、喫煙による避妊薬の服用の危険性の説明は薬局や病院で聞いたことがないとも。
関連として、下記記事も
Blind spots of OTC contraception
(The Korea Times 2012.05.13)
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/art/2012/05/147_110852.html
Doctors, pharmacists in tug-of-war over morning-after pills
(The Korea Herald 2012.06.05)
http://view.koreaherald.com/kh/view.php?ud=20120605001198
朝鮮日報の日本版に記事が出ています。
「事後避妊薬は一般薬」 食薬庁が新分類案を発表
(朝鮮日報・日本版 6月8日)
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/08/2012060801277.html
分類案・概要表
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/08//2012060801286.html
関連記事も5日に掲載されています。
事後避妊薬の店頭販売めぐり宗教界が反対表明
(朝鮮日報・日本版 6月5日)
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/05/2012060500933.html
経口避妊薬(事前避妊薬)を専門医薬品(処方せん医薬品)にすることには反発の声も多いようです。
[オピニオン]避妊薬と女性の健康権
(東亜日報・日本版6月9日)
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2012060938278