今年の診療報酬改定で、十分整備されていないがために、一般名による処方せん発行に影響をきたしていた一般名処方マスタがようやく整備されました。これで、処方せん発行上の問題(医科システムの問題)が解決されると思います。
処方せんに記載する一般名処方の標準的な記載例(一般名処方マスタ)について
(平成24年7月1日現在)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/shohosen.html
今回のマスタ整備で、貼り薬は「非温感」と特定(温感タイプは後発品のみだったと思う)、また徐放性の品目は下記のように明記されました。(パップとテープはAとBにしたんだ)
- 【般】ニフェジピン徐放錠20mg(12時間持続)(一般名コード:2171014G2ZZZ)
- 【般】ニフェジピン徐放錠20mg(24時間持続)(一般名コード:2171014G4ZZZ)
- 【般】テオフィリン徐放錠200mg(12~24時間持続)(一般名コード:2251001F3ZZZ)
- 【般】テオフィリン徐放錠200mg(24時間持続)(一般名コード:2251001G1ZZZ)
- 【般】カルテオロール塩酸塩点眼液1%(非持続性)(一般名コード:1319701Q1ZZZ)
- 【般】フェルビナクパップ70mg(10×14cm非温感)(一般名コード:2649731SAZZZ)
- 【般】フェルビナクテープ70mg(10×14cm非温感)(一般名コード:2649731SBZZZ)
また、用法・用量違いについても記載されています。 (エパデール、先発品のみ「高脂血症」に対する用法・用量として「1日2回」を有しているというのは知らなかった。今年6月に添付文書が改訂されていたらしい。後発品メーカーがすぐに対応すると思うけど、900mgで1日2回服用の人は変更不可ってこと? 高脂血症には適宜増減の記載もないけど、一般名処方の場合はどうなんだろう?)
今度は調剤システムの方での対応に課題が出るかもしれません。(手書き処方ではほとんど対応できなさそう)
一方、使用薬剤の薬価(薬価基準)に収載されている医薬品の一覧のリストについて、セルシンやウルソ、ラシックスなど昭和42年以前に承認・薬価収載された医薬品のうち、価格差のある後発医薬品があるものについては「準先発品」の記載が入るようになりました。(あまり意味はないと思うけど)
使用薬剤の薬価(薬価基準)に収載されている医薬品について(平成24年7月1日現在)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2012/03/tp120305-01.html
関連情報:TOPICS
2012.06.08 平成24年度診療報酬改定疑義解釈資料(その5)
12:10更新
2012年07月03日 11:39 投稿
3日発出の平成24年度診療報酬改定疑義解釈資料(その7)で、
「厚生労働省のホームページに掲載されている一般名処方マスタは、一般名処方の加算対象となる成分・規格を全て網羅した形で整備・公表されている」
と記されているので、きちんと整備されたようです。(つまり、一般名処方を行うに当たっては、標準的な記載方法である別添の一般名処方マスタを用いるということ)
疑義解釈資料の送付について(その7)→リンク
(厚労省2012.07.03)