薬剤師の職能を広げる意味でも、地域薬局が行政とともに健康増進やPublic Health 活動を行う必要性を感じていますが、佐賀県ではこういった取り組みについて、地元の薬局企業と連携協力を行う契約を締結したしたそうです。
「健康増進!佐賀県とミズとの連携と協力に関する協定」を締結します。
(佐賀県 7月27日)
http://www.pref.saga.lg.jp/web/kisha/_63634/_64505.html
健康増進!佐賀県とミズとの連携と協力に関する協定を締結しました!
(株式会社 ミズ7月30日)
http://www.miz-pharmacy.co.jp/news_detail.cgi?hid=127
上記によれば、協定による取り組み分野は、
- がんの予防に関する事項
- 九州国際重粒子腺がん治療センターの広報・普及に関する事項
- 各種健診・検診受診率の向上に関する事項
- 認知症の早期発見・早期治療に関する事項
- 介護予防に関する事項
- 薬物乱用防止に関する事項
- 防災・災害対策に関する事項
- その他、県民の健康増進に関すること
などで、協定締結時の知事のコメントを聞くと、企業の方からこの話は持ちかけられたようです。
「健康増進!佐賀県とミズとの連携と協力に関する協定」締結式(動画)
http://youtu.be/sTcvRyMzwv8
地元企業が名乗りを上げて会社を挙げて取り組むjことはとても素晴らしいこととは思いますが、個人的には、こういったことは本来特定の企業だけではなく、地域の薬局や薬店が広く行うべきものではないかと考えています。(→TOPICS 2012.05.03)
県にとっては、健康情報を利用者の多い地域の薬局やドラッグストアを通じて行えるというメリットが大ですが、地元佐賀県薬剤師会の方はどのようにお考えなのでしょうね?
関連情報:TOPICS
2012.05.03 市民数千人が利用している薬局を生かさない手はない(高岡市)
2012.03.12 地域薬局・薬剤師と Public health 活動
2012.01.23 大きく変わる国民健康づくり対策~新健康日本21
2011.10.20 日本セルフメディケーション学会で話をしました
2011.07.28 公衆衛生分野における薬剤師活動の認知と期待はこれから
2010.05.08 公衆衛生分野における薬剤師活動の認知度と期待度(英国)
2008.04.05 薬剤師はさらなる役割を担うべき(英国)
参考:県と「ミズ」連携協定 各種検診率向上につなげる
(佐賀新聞 7月31日)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2257192.article.html
2012年07月31日 15:05 投稿
佐賀県といば、先日武雄市の市立図書館の運営をTUTAYA任されましたね。公と民のクロスオーバーが進みやすい県なのでしょうか。