アレグラFXの販売開始も近いことから、しばらく更新をさぼっていた「第一類医薬品」のページの一覧表を更新しました。
第一類医薬品(販売制度の見直し)
http://www.watarase.ne.jp/aponet/keywords/iyakuhin_hanbai_seido/page9.html
チェックをすると、再評価が終わったものについては、結構いろいろなものが発売されていました。
- アシクロビル→ヘルペシアクリーム(大正製薬)が新発売
(今後はこちらが主力になる気配) - ラノコナゾール→ピロエースZ、フットガン(配合薬に)
- トリアムシノロン口腔内貼付→トラフルダイレクト
いくつかPMDAに掲載されていない、更新されていないものがある点には注意を。
それと、9月28日にケトチフェンフマル酸塩とナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬が第一類医薬品として承認されています。
「連続して2週間を越えて使用せず、再び使用する場合は2週間以上あけて下さい」の文言加わるようです。
関連情報:新たに承認された第一類医薬品(厚労省・一般用医薬品販売制度ホームページ)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/newdaiichirui.html
2012年10月08日 20:25 投稿
第1類医薬品は、医者の処方箋なしに買える薬の中で一番厳しく管理されているのでしたね。販売数が増えているので、薬剤師の役割に期待しています。
殆どのドラッグストアでは、特段厳しく管理もされてませんけどねぇ。パッケージが一つなのに規則が分離されているんで矛盾を感じます。
ヘルペシアは軟膏は販売中止になり、クリームのみになるそうです。
購買層は女性が多く、軟膏タイプだとテカリが気になったり、化粧が出来ないとの要望があったそうですが。
口唇に使うことや、皮膚の保護効果などを考えればクリームタイプは余り適さない気もしますけどね。
比較的長期間使用する抗アレルギー薬に、短期間しか使用できないナファゾリンを配合するのはどうかと思いますけどね。
メーカーが症状が強いはじめの1週間はこれを、その後はこれをという感じで上手く宣伝してくれればいいんですけど。
マサさん コメントありがとうございます。
ヘルペシアの件ですが、メーカーとしての差別化なのでしょうが、あえて、クリームだけにするというのはどうなのでしょうね。
それと、パブロンアレスト点鼻/パブロン点鼻クイック(ケトチフェンフマル酸塩とナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻)の件ですが、ナファゾリン塩酸塩は既に点鼻薬に広く使われている成分でかつ配合量同じなのに、なぜ第一類でスタートとなったのでしょうか?
→承認審査書 →申請資料概要
今回、「連続して2週間を越えて使用せず、再び使用する場合は2週間以上あけて下さい」という文言が入った理由について、上記を見ると、
「ケトチフェンフマル酸塩の効果が得られるまでの期間を考慮するとその使用期間は2週間が妥当であり、それ以降は血管収縮成分の使用は不要でケトチフェンフマル酸塩単剤への切り替え等の措置が必要と考えること」
となっているので、「まずこれを使って2週間たったら次に(単剤の)パブロン点鼻Zを使ってね」というガイダンスとなりそうですね。
一方で、2週間で2週間休薬するという根拠は、
「血管収縮薬の長期連用や過度の使用を制限するため」
「血管収縮薬の点鼻薬の過度の使用による薬剤性鼻炎は薬剤の使用を中止すれば2週間程度で鼻粘膜の状態は回復する」
とのことだそうなのですが、そうなると、既存の「クロモグリク酸ナトリクム+ナファゾリン塩酸塩」が配合された、エージーノーズやナザールブロックなどの取扱いはどうなるのでしょうか?
大正製薬より、ケトチフェンフマル酸塩とナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬の「パブロン点鼻クイック」が発売開始されたとのアナウンスがありました。
花粉・ハウスダストなどによるつらい鼻づまり・鼻みずに
「パブロン点鼻クイック」新発売
(大正製薬ニュースリリース 11月9日)
http://www.taisho.co.jp/company/release/2012/2012110901.html
パブロン点鼻クイック(製品情報)
http://www.catalog-taisho.com/04716.php
→承認報告書 →承認資料概要
一方、12月3日にはエアゾールタイプのリアップの発売が開始されるそうです。もちろん第一類です。
新感覚 爽快系リアップで脱毛改善にチャレンジ
「リアップジェット」新発売
(大正製薬ニュースリリース 10月30日)
http://www.taisho.co.jp/company/release/2012/2012103101.html