スタチンの使用が、がん関連の死亡率を減らすかもしれないとした論文がNEJM 誌に掲載されています。
Statin Use and Reduced Cancer-Related Mortality
(NEJM Online First 08 Nov 2012)
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1201735
がん患者でのスタチン使用はがん関連死減少効果を認める
(内科開業医のお勉強日記 2012.11.08)
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/11/blog-post_8.html
Statins Linked to Lower Cancer Mortality
(Medpage TODAY 2012.11.07)
http://www.medpagetoday.com/HematologyOncology/OtherCancers/35825
この研究はデンマークの患者データベースを用いて行われたもので、スタチン使用者は使用しなかった人に比べ、がんによる死亡のリスクが約15%減少するという結果が明らかになったそうです。
アブストラクトしか読めないので、詳細の紹介はおそらく1両日中に掲載される MTPro などの専門誌の解説記事に譲りますが、「スタチンの勧告された用量より少ない量を服用した人の方が、高用量を服用した癌患者より高い生存率を持った」として、用量的な関連が不明確とした他、また論説でも喫煙などの他の要因に関する情報が反映されていないとして、今回の研究結果については慎重とすべきとする意見があります。
下記などの今後各紙の報道などにも目を通す必要があるでしょう。
Statins may be linked to cancer survival
(Reuter 2012.11.07)
http://www.reuters.com/article/2012/11/07/us-statins-cancer-idUSBRE8A62H020121107
Statins Linked to Reduced Cancer Death
(WebMD 2012.11.07)
http://www.webmd.com/cancer/news/20121101/statins-linked-to-reduced-cancer
Statins May Cut Risk of Death From Cancer, Study Suggests
(Health DAY 2012.11.07)
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=670485
2012年11月08日 11:13 投稿
MT PRO で解説記事が掲載されています。
診断前のスタチン使用でがん関連死亡リスクが低下
(MT Pro 2012.11.09)
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1211/1211026.html