BMC Medicine 誌に、妊娠中にカフェインの摂取が多いと低体重児の出産リスクが高まるとした研究が発表され話題になっています。
Maternal caffeine intake during pregnancy is associated with birth weight but not with gestational length: results from a large prospective observational cohort study
(BMC Medicine Published Online 19 Feb 2013)
http://www.biomedcentral.com/1741-7015/11/42/abstract
(オープンアクセス)
Caffeine linked to low birth weight babies
(Eurek Alert! 2013.02.18)
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-02/bc-clt021513.php
この研究はノルウェーの妊婦約6万人を追跡調査したもので、さまざまな食材(コーヒー、紅茶、炭酸飲料、ココアの含むケーキ、デザート、チョコレートなど)から摂取されるカフェインの量と、自然早産と出生時体重との関連を調べています。
研究者らによれば、カフェインの摂取が早産のリスクを高めることはないとしたものの、コーヒー由来のカフェインの方が妊娠期間を延長させる可能性(カフェインではない別の物質が関与している可能性も)があるとした他、出生時の体重(平均体重が3.6kg)については、1日あたりのカフェイン摂取量100mgで21-28gの体重が失われる可能性があるとしています。
現在、妊娠中に推奨されるカフェインの摂取限度量はWHOで300mg/日、米国・英国などでは200mg/日となっていますが、研究者らはコーヒーを飲むのなら、ノンカフェインのものに変更するなどのさらなる対策を検討する必要があるとしています。
日本ではきちんとした(公的な)、妊婦中に推奨されるカフェイン摂取限度量というのはあるのでしょうか?
関連サイト:
妊娠中のカフェイン(Dear Mom 妊娠・出産・赤ちゃん)
http://www.dear-mom.net/ninshin0909.html
妊娠中のカフェイン(妊娠 to 安産.COM)
http://www2.ninshin2anzan.com/shinpai/caffeine.html
発言小町(読売新聞)
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2012/0801/528472.htm
参考:
カフェイン摂取は低出生体重と関連
(食品安全情報Blog 2013.02.19)
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20130219#p12
Pregnant women urged to give up coffee
(The Guardian 2013.02.19)
http://gu.com/p/3dq9n/tw
Caffeine guidelines in pregnancy ‘may need to be lowered’
(The Telegraph 2013.02.19)
http://soc.li/kILuJJG
Coffee linked to birth of smaller babies: Mothers-to-be who drink more than two mugs a day increase risk
(Mail Online 2013.02.19)
http://bit.ly/12EDik8
2013年02月19日 23:08 投稿