すでに、各紙が伝えていますが、イレッサ訴訟のうち東京高裁(TOPICS 2011.11.18)の上告審について、最高裁の第3小法廷は2日、「国」への請求について遺族側の上告を退ける決定を行い、これにより国の賠償責任を否定した2審・東京高裁の判断が確定しています。
また、「アストラゼネカ社」への訴えについても、12日に判決を言い渡すことを決めましたが、2審見直しに必要な弁論が開かれていないため、ア社勝訴の2審判決が維持され、原告側の全面敗訴が確定する見通しとなりました。
イレッサ訴訟、国への賠償請求退ける。
(企業法務ナビ 2013.04.04)
http://www.corporate-legal.jp/houmu_news1211/
イレッサ、国や輸入元に責任なし 遺族側の全面敗訴確定へ
(47NEWS 共同通信 2013.04.02)
http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013040201002134.html
イレッサ訴訟:最高裁、国への賠償請求退ける 敗訴確定へ
(毎日新聞 2013.04.02)
http://mainichi.jp/select/news/20130403k0000m040068000c.html
今回の最高裁の決定について、薬害イレッサ弁護団(http://iressabengodan.com/)は2日、遺憾のコメントを発表しています。
最高裁の判断について
(薬害イレッサ訴訟東日本訴訟弁護団 2013.04.02)
http://iressabengodan.com/topics/2013/000284.html
これにより、同じような争点となっている大阪高裁(TOPICS 2012.05.26)の上告審の判断に影響するのではないかと各紙は伝えています。
厚労省もコメントを出しています。
イレッサ東京訴訟(最高裁決定)に対するコメント
(厚労省 2013.04.02)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002yxq9.html
12日の最高裁の判決を待ちたいと思いますが、「副作用情報の収集と分析、提供のあり方」が問われていることだけは間違いなく、医師だけでなく、薬剤師にも今後に課せられた重い課題です。
【主張】イレッサ訴訟 情報提供の責任なお重く
(産経新聞 203.04.04)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130404/trl13040403130000-n1.htm
関連情報:TOPICS
2011.11.18 イレッサ訴訟、東京高裁判決受け上告へ
2011.03.30 イレッサ東京訴訟、国の賠償責任も認める
2013年04月04日 14:50 投稿