日本と同様、今年に入り非処方せん薬のインターネットでの販売が注目を集めているフランスですが、保健省が販売にあたっての規則をまとめ、保健大臣が署名した規則が官報で23日に告示されました。7月12日から施行されるそうです。(フランス語の情報のため、GoogleなどのWEB翻訳を参考にしています。誤訳や誤解釈がございましたらご指摘下さい)
- 販売業者は管轄の地域保健局(ARS)による認可が必要
- ウェブサイトの作成に製薬会社やマ-ケーテイング会社などが資金提供をすべきではない
- ANSMへのハイパーリンクつきのロゴマークの表示
- 製薬会社へのハイパーリンクは禁止
- 販売される量は通常の急性期の治療での推奨期間で、最大1か月分まで
- 副作用報告をするためのANSMへのハイパーリンクを設ける
- ディスカッションフォーラムの禁止(外部リンクも含めて。おそらく日本でいうところの「口コミ情報」だと思う)
- 薬剤師によるインタラクティブな対応を行う(購入者からの追加的質問に答える)
- 価格に関する検索エンジンや価格比較のSEO検索?の禁止
日本で広く行われている、インターネットモールなどに掲載されている価格情報や価格に関する検索機能(検索サイト)や、製品に関する口コミ情報はフランスでは禁止ということのようです。
くすりに必要な人への供給に配慮しつつ、価格競争など過度のビジネス化につながらないような対策が取られているように感じました。
関連情報:TOPICS
2013.06.06 医薬品ネット販売慎重派に残された時間は3か月
参考:
L’arrêté concernant la vente de médicaments sur internet publié au JO
(LA PARISIENNE 2013.06.24 AFP 配信)
http://www.leparisien.fr/laparisienne/sante/l-arrete-concernant-la-vente-de-medicaments-sur-internet-publie-au-jo-24-06-2013-2924675.php
Strict encadrement des ventes de médicaments sur internet
(Le Nouvel Observateur 2013.06.24 ロイター配信)
http://tempsreel.nouvelobs.com/topnews/20130624.REU6903/strict-encadrement-des-ventes-de-medicaments-sur-internet.html
Vente de médicaments en ligne : les règles sont fixées
(Le Point.fr 2013.06.24)
http://www.lepoint.fr/editos-du-point/anne-jeanblanc/vente-de-medicaments-en-ligne-les-regles-sont-fixees-24-06-2013-1685377_57.php
2013年06月25日 13:48 投稿
確かに、日薬から具体的な基準等の提示はなされていませんが、そもそも絶対反対を唱えていたこともあり、ネット販売解禁を前提にした基準の公開は、遅れているものと考えます。
他方、関係団体の一つである日本チェーンドラッグストア協会では、暫定版として自主基準を示し、暫定版ながら、上記の各要素を取り込んだものとなっています。 一方、オンラインドラッグストア協会のものは、手抜きが可能な様に仕掛けられており、読むと気分を害する内容であることは、残念です。