すっかり紹介が遅れてしまいましたが、2⽇、「⼀般⽤医薬品の販売ルール策定作業グループ」の第2回会合が開催されています。
第2回一般用医薬品の販売ルール策定作業グループ 資料
(2013.09.02 開催)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000019946.html
2日は、前記事で紹介した検討すべき事項について、前回会合(TOPICS 2013.08.16)で議論できなかった事項について意見交換が行われています。
資料2:優先的に議論いただきたい事
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000019940.pdf
各紙報道から、概ね合意ができた事項と、結論が出なかった事項をまとめておきます。
概ね合意された点
- ネット専売は認めず、リアル店舗での営業も求める
- 多量・頻回購⼊への対応のため、省令で規制を規定する
- 購入者の過去の履歴などを利用して類似薬などを勧める行為は禁止する(健康食品については意見が分かれた)
- 販売サイトでの購入者のレビューや口コミは認めない
- オークションを認めない
- 必要な場合には店頭での対面や電話で相談できるよう環境整備することを義務付ける
- 販売する一般用医薬品は、実店舗に貯蔵したり、陳列したりしているものに限定し、情報提供をした店舗以外の店舗や、単なる倉庫からの代理発送はできない
- 薬局・薬店の許可を取得した有形の店舗が、販売サイトのURLや取り扱うOTC薬のリスク区分などを届け出ることを義務付ける
- 優良認証の導入は不要では
結論が出なかった点
- ネット販売とリアル店舗の販売時間を同一にするか
- 第一類を購入する際に、販売に適しているかどうかをどう確認するか(チェックだけではなく、はい・いいえなどの記述式?にする必要があるとの意見も)
書面で構成員から出された意見
参考資料1:一般用医薬品の販売ルール等についての各構成員からのご意見
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000019942.pdf
大量・頻回購入を行うのは、不適正使用や依存・乱用があるんだから、大包装品の販売を禁止するとともに、商品のサイトに、「この薬は適切に使用されないと依存や副作用を生じることがあります」とはっきりと示したうえで、 依存や副作用の症状を具体的に示すといいと思う。そうすれば、購入する人だけではなく、販売する側も真剣に考えると思う。(ノーシン100包の3箱まとめ売りというのはなくなると思う)
また、ネット販売業者のリアル店舗の問題ですが、実態としてはビルの一室や流通(配送)センターが届けられているケースがあります。一般の人がほとんど利用しないような店舗であっても、リアル店舗として認められてしまうことは、疑問の余地があります。
それと、来年度の概算要求も書かれているんだけど、「優良認証」という文言は誰が考えたんだろう。ルールを守るのが当然なのだから、ガイドライン遵守サイトとかといったもっと他の言い方もあったと思うんだけど。(優良サイトの認定・証及び多量頻回購入などを防止するための措置と合わせて2億円も要求されている)
平成26年度医薬食品局の概算要求の概要(6ページ)
http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/14syokan/dl/04-04.pdf
次回開催は11日になるそうです。
関連情報:TOPICS
2013.08.16 一般用医薬品の(ネット)販売のルールづくりが再開
参考:
日経DI 2013.09.02
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201309/532300.html
NET IB NEWS 2013.09.02、09.04
http://ib-kenko.jp/2013/09/otc_2_0902_dm1217_1.html
http://ib-kenko.jp/2013/09/otc_2_0904_dm1217_1.html
2013年09月08日 20:38 投稿
薬は単なる商品に非ず!薬のネット販売は「ネット直販」にすべきだ。直接製薬メーカから購入すれば、安心だし中間マージンも省けて消費者のメリットは大きい。そもそも薬のネット販売に「小売店」は必要だろうか?