ここのところ、余裕がなく記事がアップできずに本当に申し訳ありません。今後もしばらくツイッターでの情報発信が中心になりますがご了承下さい。
ニュージーランドのMEDSAFEのダビガトラン服用後の食道潰瘍に関する注意喚起です。(これははずせません)
Pradaxa (dabigatran etexilate) and oesophageal ulcer
(Medsafe Safety Information 2013.10.04)
http://www.medsafe.govt.nz/Projects/B2/2013/dabigatran-oesophageal-ulcer.asp
ニュージランドの副作用モニタリングセンターには3例の報告があった他、ベーリンガー社には逆流性食道炎(gastro-oesophageal reflux disease)を発症している人や、嚥下困難がある人で報告があるとしています。
ググると、症例報告も出てきました。
Severe necrotic oesophageal and gastric ulceration associated with dabigatran
(BMJ Case Rep. 2013 Apr 22)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23608859
日本の症例報告もありました。
Exfoliative esophagitis and esophageal ulcer induced by dabigatran.
(Endoscopy Published Online 6 Mar 2012)
https://www.thieme-connect.com/ejournals/html/10.1055/s-0031-1291503
https://www.thieme-connect.de/ejournals/pdf/10.1055/s-0031-1291503.pdf
Dabigatran-induced esophagitis.
(Clin Gastroenterol Hepatol. Published Online 10 Sep 2013)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24036049
いずれも、ビスホスホネートと同じように、コップ一杯の水で服用し、服用後少なくとも30分は横にならないように指導すべきだとしていますね。(つまり、嚥下困難な人や寝たきりのような人には不向きということ)
また、上部内視鏡検査の36時間前にダビガトランのを服用を中止するよう呼びかけるサイトもありました。(ワルファリンやクロピドグレルは大丈夫?)
Upper Endoscopy (EGD)
(Gastroenterology Consultants)
http://www.gastroconsultantsqc.com/services/procedures/upper-endoscopy-egd/
日本でも添付文書の改訂がおそらく行われるでしょう。
2013年10月07日 15:06 投稿