2年毎に出されているレポートですが、今年はPDFの掲載を見つけたので紹介しておきます。日本での紹介はこれからだと思いますが、WEBでは自国の健康や医療状況について他国との比較を報じた記事が目に留まります。
Health spending continues to stagnate, says OECD
http://www.oecd.org/els/health-systems/health-spending-continues-to-stagnate-says-oecd.htm
図表で見る医療 2013 年版 プレスリリース:日本
http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/health_pdf/20131120HealthAGlance2013%20_press%20release_JPN.pdf
下記リンク先には各データをさまざまなビジュアルで比較できる工夫があります。
OECD Health Data 2013
http://www.oecd.org/els/health-systems/oecdhealthdata.htm
図表でみる医療 2013 年版 日本語要約http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/health_pdf/20131120HealthAGlance2013%20_sum-jp.pdf
日本の状況については下記に記載があります。
OECD Health Data 2013
How Does Japan Compare
http://www.oecd.org/els/health-systems/Briefing-Note-JAPAN-2013.pdf
レポートの詳細は下記から入手できます
Health at a Glance 2013
http://www.oecd-ilibrary.org/social-issues-migration-health/health-at-a-glance-2013_health_glance-2013-en
(フルテキストPDF:3.55MB)
http://www.oecd.org/els/health-systems/Health-at-a-Glance-2013.pdf
上記PDFで目に留まったところをいくつか紹介します。
- 自殺率の国際比較と日本など上位国の年別推移。日本の自殺率はOECD34か国では悪い方から4番目、OECD平均の1.68倍。世界的には下落傾向も、日本では98年に急上昇し以降減っていない。経済危機のあったアイルランドやギリシャでは、自殺率の増加は横ばいか一時的で、日本や韓国の高さは興味深い(35ページ)
- 1人あたりのCT、MRIの数はOECD各国で断トツ。OECD平均と比べ、CTで4.3倍、MRIで3.5倍。検査数のデータはないがこれも高いのではないか?(87ページ)
- 各国ごとの、高血圧、コレステロール、糖尿病、抗うつ薬の国別使用状況のデータ。これには日本のデータは含まれていない。公表されていない(好評できるデータがない、できない?)のだろうか?(103ページ)
- 各国のジェネリックの使用状況と使用促進のためのインセンティブ関する記載あり(104ページ)
- 国別のジェネリックの金額別・数量別の比率。日本は低い方のグループ(105ページ)
- 日本では定期接種になっていない1歳児へのB型肝炎ワクチンの接種率。多くの国ではこんなに高いのか。日本はもちろんデータがない(131ページ)
- 65歳以上の高齢者のインフルエンザ予防接種におけるcoverage。日本はOECD平均50%より少し高い53%。お隣韓国は80%。国により差があることは興味深い(133ページ)
- 薬剤費の2000年と2011年の比較。全体ではわずかに縮小。経済危機のあった欧州の一部の国では大きく下落。各国のさまざまな抑制策も紹介している。豪州のOTCの薬剤費シェアの高さも目を引く(161ページ)
- 日本では入院医療費?の22%を循環器系疾患が占めているという。これは他諸国と比べ驚くべき高さとしている。(163ページ)
関連情報:TOPICS
2011.08.31 Lancet の日本の医療制度特集号
2013年11月24日 12:14 投稿