24日の記事(→厚労省の「かかりつけ薬局」推進の本気度は疑わしい?) で触れましたが、塩崎厚労相は26日開催された、経済財政諮問会議で社会保障分野の改⾰についての省としての中⻑期的な考え⽅を提⽰し、その中で、「患者のための薬局ビジョン」を平成27(2015)年中に策定し、2025年までにこのビジョンに基づいた施策を推進することを明らかにしています。
平成27年度第7回経済財政諮問会議(2015.05.26)
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2015/0526/agenda.html
資料として示された下記図(クリックで別ウインドウで拡大します)によれば、「患者のための薬局ビジョン」により、
~「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へ~
医薬分業の原点に立ち返り、57,000の薬局すべてを患者本位のかかりつけ薬局に再編
するとしています。
柱としては、
- 「立地から機能へ」:24時間対応、在宅対応
- 「薬中心から患者中心へ」:服薬指導、処方提案
- 「バラバラから一つへ」:情報の一元的管理、残薬解消、重複投薬防止
などをかかげ、薬剤師がチームの一員として参画することを促進し、地域包括ケアを進化させるとしています。
こういった将来ビジョンは日薬でも 2013年3月に「薬剤師の将来ビジョン」という形で明らかにしていますが、果たして、厚労省はこれを基に年内に「患者のための薬局ビジョン」を策定するのでしょうか?
薬剤師の将来ビジョン(日本薬剤師会 2013.3)
http://www.nichiyaku.or.jp/action/wp-content/uploads/2013/03/visions.pdf
それとも、2014年に示された「薬局の求められる機能とあるべき姿」を土台にするのでしょうか?(個人的には議論や分析は十分でないと思う)
「薬局の求められる機能とあるべき姿」の公表について
(日本医療薬学会 2014.01.07)
http://www.jshp.or.jp/cont/14/0203-1.html
薬剤師が担うチーム医療と地域医療の調査とアウトカムの評価研究
(2013年厚生労働科学研究)
http://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201328068A
(上記の報告書に至った背景や経緯が記された厚生労働科学研究も最近アップされています。)
また、今回の施策として特徴的なのが、『「患者のための薬局ビジョン」の策定=かかりつけ薬局に再編』 が、地域包括ケアシステムにおけるのプライマリケアの強化として位置づけられている点です。
いよいよ、厚労省もプライマリケアとして、薬局の機能や薬剤師の職能を活かすことを目指すようにも感じましたが、服薬管理や後発医薬品の使用促進など、薬局の在り方を医薬品の使用適正化のみに留めてしまっていることが、どうしても気になります。
英国では2005年から、国家戦略として地域薬局を公衆衛生(public health)分野でも積極的に活用することが現在模索されています。(そろそろ、実施状況の検証がおこなわれるのかなあ)
Choosing health through pharmacy.
A programme for pharmaceutical public health 2005-2015
(英国保健省 2005.4)
http://webarchive.nationalarchives.gov.uk/20130107105354/http://www.dh.gov.uk/prod_consum_dh/groups/dh_digitalassets/@dh/@en/documents/digitalasset/dh_4107496.pdf
Pharmacy in England: building on strengths – delivering the future
(英国保健省 2008.4)
https://www.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/228858/7341.pdf
海外では、調剤や医薬品の販売だけでなく、行政や保険会社などとのタイアップのさまざまなスクリーニング、モニター、予防接種など、新たなとりくみが行われています。
Paying pharmacists for patient care
A systematic review of remunerated pharmacy clinical care services
(Can Pharm J. Jul 2014; 147(4): 209–232.)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4212445/
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4212445/pdf/10.1177_1715163514536678.pdf
「患者のための薬局ビジョン」という以上、服薬指導や後発医薬品の使用促進だけではなく、地域包括ケアシステムのなかで、地域薬局がどのような役割を果たせるかということも考えてもらいたいものです。
一方、各紙報道によれば、諮問会議の⺠間議員から、「薬局を再編して数を半減させることも課題だ」などとといった厳しい意⾒も出されたそうです。法的な問題もありますが、薬局の開局規制や適正配置といったことも今後俎上にあがってくる可能性もあります。
甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2015/0526/interview.html
民間議員から、「厚生労働大臣から、地域医療構想などの前倒しを検討する旨の御発言があったが、どこまで前倒しできるか、時間軸の明確化の検討をお願いし たい。地域間の医療費の差を半分程度に縮減することや、薬局を再編して薬局数を半減させるなどの目標も検討課題である。ターミナルケアについてもタブー視 せずに議論をすべきである。」
塩崎厚生労働大臣から議題2に関して「時間軸を考えて実現をしていく。5万7千の薬局についても全てを残すわけではない。マイナンバーを使えば、医療情報を一元化できる。ジェネリックの目標も前倒しできるかは製薬会社の投資次第である。」
今後の薬局は、ある程度一定規模が必要であると思いますが、個人のいわゆるパパママ薬局のような小規模・個人の薬局はもしかするとこのビジョンの下では退場を求められるのかもしれません。
来年度からの、調剤報酬の見直しは必至ですが、かかりつけ薬局に誘導する仕組みは次回改定からでも導入する必要はあるでしょう。
前記事でも指摘しましたが、最低でも「どこの薬局でもらっても同じ一部負担金になるようにする」「分割調剤を義務化する」「残薬確認による処方変更(日数調整)は事故報告で可能」など、できることは今からでも検討し実施に移すべきだと思います。
関連情報:TOPICS
2015.05.24 厚労省の「かかりつけ薬局」推進の本気度は疑わしい?
2015.03.11 「医薬分業」公開ディスカッションを前に思う事
2015.01.02 新年雑感
2012.10.07 薬局の起源と100年間での変遷(FIP)
2010.05.08 公衆衛生分野における薬剤師活動の認知度と期待度(英国)
2008.04.05 薬剤師はさらなる役割を担うべき(英国)
2007.03.14 薬局における健康教育のためのツール(英国)
5月27日 9:15更新 12:30更新(リンク追加)
2015年05月27日 00:43 投稿
かかりつけ薬局や残薬などで騒がれていますが。本質的な問題に触れようとしない。
結局は日本だけが唯一、医者が調剤できるという歪な不完全医薬分業が本質的な問題です。戦後からの医薬分業の歴史をある論文で読みましたが、日本の医師会のエゴからくる反発力が大きかった。
よりよい医療を実現させるためには、医者の高い見識が必要だったのに・・。
ご存知のように漢方薬を薬剤師から取り上げて、薬価収載させたのも亡き日医会長の武見氏です。
OTC薬のスイッチ化が進まないのも、日医のわがままからです。
世界常識から見ても、日本の医師は分別を持つべきです。
まあ、日本の医療、医師は世界水準からみても優秀と言われていますが、人間的には首を傾げたくなる医師も多い。(現場では少なからず良い医者もいるのにな・・。)、
これからはそれが通用しない時代に入ってきたと思いますよ。
国民や患者はメディアの上っ面な情報に惑わされず、その背景に隠された本質にしっかりと目を向けるべきです。
ある薬剤師の識者の方が下記のような示唆に富んだコメント(一部抜粋分)を出されています。政府や厚労省にはしっかりと受け止めてもらいたいと思っています。
医療改革を行うということを考えた場合、薬に関していえば、完全な医薬分業の実施と、後発医薬品の数の制限、あるいは先発医薬品の後発医薬品レベルへの薬価の引き下げ、セルフメディケーションを謳いながら漢方薬に見られるOTC薬半量処方などという、妙な投与量の製品の廃止等々を実施することこそ喫緊の課題である。
自遊人さんの書かれた様に、調剤が薬剤師のみに許された行為とならず、
薬剤師による診療権の侵害と言う概念はあるのに、
医師による調剤権の侵害という概念がないのが最大の問題でしょう。
錠剤をカプセルに変更する、錠剤を等力価の散剤へ変更する、
こんなことですら、疑義照会しないと実施できない現状がある限り、
本当の医薬分業なんてできないと思います。
以前、散剤が飲みにくいという患者にラックビーNが処方され、
疑義照会してラックビー錠に変え、一包化に入れてあげようと思ったら、
「効き方が全然違うだろう?」と叱咤されました。
BAに差がないのは明白で、メーカーにも説明依頼しましたが、
「医師がそういうなら、そうなんですよ」と完全に逃げ腰です。
薬剤を知らない薬剤師も非常に多いので、大きな声で言えませんが、
薬剤を知らない医師は残念ながら相当数いると思います。
プルゼニドを半分に割れ、なんて・・・アローゼンを知らないの?
タケプロンODを粉砕って・・・崩壊錠ってこと知らないの?
挙げればキリがありませんが、この程度の理解が無い医療者たちが
牛耳る医療界は世界レベルになることは決してないでしょう。
私にできるのは医師におびえることなく、堂々と疑義照会すること。
その結果、患者さんには喜ばれましたが、すねた医師のおかげで、
減俸、左遷を何度も食らいました。そして、周囲の薬剤師はますます怯える。
まあ・・・私は医師の傲慢さだけでなく、薬剤師の卑屈さも問題と考えます。
看護師と大きく違うのは、「変えよう」と立ち上がる意思の無さ、
そしてそれを束ねようとしない薬剤師会の姿勢だと思っています。
なので、私は一人でもいいから、と今も変えようと調剤業務にあたっています。
立派なかかりつけ薬局ビジョンを掲げても、現実は難しいところがある。
なぜか。これは私のあくまでも独断と偏見であるが。
薬剤師は女性が多い。六年制になって少しは男子が増えたが。
保険薬局でも、女性薬剤師が多い。
調剤は家庭に例えれば、受身で家事をするような主婦みたいなもの。
女性に適した仕事だ・・・。まあ、今は主婦も社会進出して活躍しているところもあるが。
男性に比べて、本能的には受動的現実指向の強い社会的動物だ・・・。
だから、女性薬剤師は医師に処方を出してもらって、それをしっかり受身的に調剤して投薬するのに優れている。
そもそも、かかりつけ薬局になれば、能動的に動かなければならない。
女性薬剤師は長い間、そういう薬局に閉じこもって変なプライドをもって、働いてきた経緯がある。同じ女性の看護師さんやヘルパーさんとは、どこか違う。
だから、能動的に動かなければならない、かかりつけ薬局には女性薬剤師は中々、馴染んでいけないと思われる。
女性薬剤師はかかりつけ薬局のビジョンなんて、あまり、関心がない。
現場の現実に関心が強く、そこで満足していれば、それ以上の価値観を持たない傾向の社会的動物だ。
医者にとっても、そういう女性薬剤師は扱いやすいのだ。受身でしっかり、自分たちのいうことを聞いてくれて、完璧な調剤をしてくれるので・・・。
確かに、男性薬剤師も増えたが、そういう大半の女性薬剤師の中に放り込まれると、草食男子化薬剤師に変身してしまう。個人差はあるが、取り巻く環境は大きいものだ。
何も、女性蔑視からこのようなことを書いているのではないが、私はそのように思っている。
あとで記事にする予定ですが、注目の検討会がはじまりました。
第1回健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会
(厚労省 2015.06.04 開催)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000087809.html
最近、メディアなどで処方薬がこれでもかというぐらいに叩きまくられている・・・。
患者は薬によって殺される・・・。これほどまでの種類と数の処方が、本当に必要なのかと・・・・。
医者はどう思って処方しているのか。医者と製薬メーカーの癒着・・・。
出来高払いの皆保険を喰いものにして、本来、治すべき薬で患者はさらに病状を悪化させられている・・・・。
このような情報が、テレビ・新聞・週刊誌など様々なメディアで取り上げられている・・・。専門家というには程遠いタレントまがいの評論家などが、処方薬の話をすると注目されるということで、こぞってその話題を取り上げている。
病気は視聴者の最大の関心事・・・、ビートたけしなんかの番組がこんな美味しい話題を見逃すわけがない。早速、来週月曜の夜11時からそれを取り上げた番組をすることになっているようだ。そこでは薬剤師副会長も出演するので、ある程度、バランスのとれた討論になるかもしれないが・・・。
もう、処方薬、保険薬局はマスコミの格好の餌食だ・・・・。
医者よりも薬剤師に風当たりが強いのが納得できない・・・・。
以前から、書き続けているが、この問題の本質(水道で言えば元栓)は皆保険を喰いものにしている医者や製薬メーカーの責任・・・。なのに、蛇口の薬剤師、保険薬局だけが叩かれている。
挙げ句の果てに、かかりつけ薬局の認定基準までつくって、薬剤師に理想と責任を負わせる形・・・。
日医副会長の中川氏はかかりつけ薬局ではなく、かかりつけ薬剤師の問題だと叫んでいる。ちょっと待ってよ、中川さん・・、あんたたち、医者の問題だよと言い返したくなる・・・。
この中川さん、エパデールのスイッチ化の時にも吠えまくり、厳しい条件をつけさせた。
アリの一穴・・・、一旦、認めてしまうと怒涛のごとく、流れ込んでくる。
それを阻止しなければ・・・、叫んでいた。
もう医者は、いや、日医となれば、患者の医療を考える団体ではなく、いかに、医者に金儲けをさせるか、それを阻止するのは政治的圧力で徹底的に潰す・・・。そんな迫力を感じる。いやはや、小粒な薬剤師とはスケールが違う・・・。
薬歴未記載問題に端を発したこれらの問題は、もう、薬剤師レベルの問題ではなく、医者や製薬メーカー、厚労省のこれまでの医薬分業政策の失策、政府のいい加減さなどのレベルの問題に移っていることに自覚と責任を持って欲しい・・・。
マスコミが騒げば騒ぐほど、あんたたちの首が絞まることにならないか・・・。
いや、薬剤師にしわ寄せを行かせれば、それで済むと思っているのだろうが・・・。
かかりつけ薬局・・・、こんな蛇口の問題をガタガタ言うよりも、元栓の本質の問題にもっとざっくり、メスを入れろよ・・・。
自遊人さんのおっしゃる通りです。
医師は薬剤師でないから薬剤師法の制限を受けないとの屁理屈。同じ建物内にいたら管理してると言う屁理屈、調剤は「医師自ら」との日本語が完璧無視されています。
薬剤師法人にするにはOTCを売ってる(売らなければならない)から非営利にはできない。国の税金で調剤報酬が支払われているの、それが社会に還元されずに営利企業に流れる事をおかしいと言わず調剤業務とOTCは経済界のいい餌食です。
私は女性ですが、一応。薬剤師と言うのは女性に限らず男性でも草食系が多い気がします。ある意味御嬢さん、お坊ちゃんが多く世間の厳しさを知らない。苦労をしてないから自分たちの世界は永遠に続いていくのが当たり前、どころか、まだまだ評価が足りないと高給優遇のところへ転々としていく。自分が悪いとは思わない、自分が転職する事によって会社も困るけど人で不足で迷惑するのは結局患者って発想がない。
昔苦労した薬剤師は今どきの薬剤師は一度底辺に落ちないとどうしようもないって思ってる人間多いと思うけど。
何にしても、薬剤師って職業何なんだろうって思う今日この頃。
必死にやってる人は限界ギリギリで頑張って頑張って、それで結局経済的に行き詰って廃業するか体壊してる。こっち側の現場にいたら、もう少し「薬剤師と言う国家資格」を守って欲しい、って思うけど。
使い物にならない?との世間の評価の薬剤師を生み出してるのは国なんですから、もう少し現場を見て世の中にあった「薬剤師教育」をして下さいよ。
>ビートたけしなんかの番組・・・
>そこでは薬剤師副会長も出演するので、
>ある程度、バランスのとれた討論になるかもしれないが・・・。
数年前に地元で“門内薬局”を本気で出されようとした方なので
どれほど説得力ある反論をしていただけるかどうか・・・
今晩の放送が不安です。
あんなビートたけしの視聴率稼ぎだけを目的としたTVタックルなんか、真剣に見る価値もない。そう思っても、どうしても、見てしまいますよね。
まあ、深夜だったので、あとでユーチューブで見ましたが。
それにしても、ユーチューブさん有難う・・・。いつも、無料で迅速なニーズに応えてくれて。ニコニコ動画なんかとはエライ違い・・・。ユーチューブなんかが、ネットで求められる必要価値の高い媒体では・・・。
番組の感想は、あんな短い時間で視聴者に誤解を招かすところも多かった。
まあ、だらだら、時間をかけられても嫌だが・・・。
要するに、なぜ、院外だと高くなるか。そもそも、院内と比較するのがナンセンス。
医者の我が儘が罷り通った日本だけの歪な不健全な不完全医薬分業の綻びを議論しても意味がない・・・。まあ、この番組では視聴者受けするところを取り上げて、タレントにもコメントさせて、番組を余計に面白くさせれば、それで、この番組の目的は達することができていいだけなのだが・・・。
歯医者でももらった鎮痛薬の二重処方・・・。こんなこと、薬剤師に皺寄せさせるだけではなく、処方する医者がしっかりと患者に薬の服用歴を聞けばいい話だ・・・。
要は元栓の医者の資質の問題・・・。
もう疲れる番組・・・。
格差の2.5倍・・・。これも不完全医薬分業を医者の我が儘でゴリ押し通した負の産物から出たものだ・・・。
そもそも論の院内時代の医者と製薬メーカーの薬漬け医療が問題(これをなぜ、もっと社会問題化しないのか・・・。)で、その解消のための医薬分業など・・・。
高速道路の幹道問題で、利用者が側道を利用して、事を済ますのと一緒・・・。
ややこしい本質問題を徹底的に考えるよりも、時間と労力のかからない手っ取り早い付け焼刃的な改善法で事を処理しようとする価値文化が日本人には根付いている
・・・。
不完全医薬分業での、場当たり的な制度を作っても、いつまでたっても、それは不完全で終わってしまい、文句を言われるだけ・・・。
制度に完全なものがないのかもしれないが、より不完全な制度は余計にそれが目立つという典型的なものが、この医薬分業だ・・・。
医者の調剤権を残したことが、いつまでたっても禍根を残している。
ここは大鉈をふるって、医者は処方権だけ、薬剤師は調剤権の完全分業にすれば、問題は一気に解消だ・・・が、この不完全が日本の医療文化で脈々と続いてしまったことで、今となってはどうしようもないが・・・。
日本国は強気を助け、弱気を挫く文化を持っているからね・・・。
無駄に多い、害だけで益にならない処方薬が多すぎる。
医者もこんな処方薬で、どれだけの患者の病気を治しているのか。
まとまな手術や絶対的必要価値のある処方薬なら、話はわかるが、大半の処方薬は無用だ・・。こんなもの完全分業が無理なら、さっさとスイッチ薬にして、処方薬を限りなく、必要最小限に整理すればいい話だ・・・。
検査漬け(無用で害ばかり)だって、医師の管理指導料(薬剤師よりも酷いのでは)だって、出来高払いの皆保険の不整備制度にケチをつければきりがない。何も、薬局の調剤料の話なんか、これらの問題からすれば、どれだけの医療無駄額になっているのか・・・。。
視聴率稼ぎのこのようなTVタックルや購読者稼ぎの朝日新聞など・・・、いい話なっし、書きパッなし・・、でその後の視聴者・読者の混乱の責任を持とうとしない。
舐めているにも程がある・・。
書くほどに腹が立つ。じゃあ、書込みしなければいいと言われそうだが・・・。
(管理人の方で引用された記事を追記させて頂きました)
不祥事が招いた調剤報酬削減と医薬分業停止のうねり
(集中CONFIDENTIAL 2015.06.09)
http://medical-confidential.com/confidential/2015/06/post-955.html
何なんだ・・・、この月刊「集中」の記事は・・・。
医者、いや、日医の回し者、手先人か・・・。
こういうことを書いて、何を目論んでいるのか。
調剤技術料を限りなく削って、医者の診療報酬に回せということか。
薬剤師に比べて、医者は日夜問わず激務・・・。
若い時の研修医時代は多少なりともあるが、それも、自分たちのステータスと金儲けをするためではないか。患者のタメなんか、そんな奇特な医者は少ない・・。
開業すれば、また、勤務医でも、研修医時代をすぎれば楽になるではないか。
いや、楽どころか贅沢三昧・・・。子供にどんなに金をかけても医大に行かせて、後を継がせるではなかい。それだけ、良い目ができている・・・。
そんなことを覆い隠して、医者のための診療報酬に回すべきだとは本当にふざけた内容で読んでいて、腹立たしい。
確かに、事実を書いているのは認める。ただ、今の医療財政の逼迫は調剤料だけではなく、もっと他に大きな要因があるではないか・・・。
治せもしないのに患者に無駄な検査漬けと無駄な治療費をかけ過ぎのところに問題がある。その責任の中心人物は医者ではないか。医者は医療のオールマイティを担っている。それだけ、医療における医者の権限はずば抜けている。その反面の責任は取ろうとしない・・・。
何か、医療のひずみが起これば、今回で言えば、医薬分業だが、そこに不祥事があると、医者の大きな不祥事を覆い隠すために、これを矢面に立たすのだ・・・。
その手先人が、この月刊「集中」なんだろうか・・・。
月刊「集中」はスポンサーの医師会からどれだけもらっているのだろうか・・・。
物質主義は素晴らしいところもありますが、それが行き過ぎるといろんな弊害が生じてきます。それは使用者としての人間のモラルの問題だと思っています。
医療の世界ではそれが特に大きい・・・。
正直、今の医者はそれがどこまでわかっているのか疑問です。
医者は医療者としての中心的存在であるからこそ、社会から厳しい眼に晒されるのも仕方ないことです・・・。過大な権限や待遇も与えられていますので・・・。
現場の医者の中には私心を自身のできる範囲内で捨てて、患者のために尽くしている人もいます。でも、医者の職能集団(特に日医など)ともなれば、その「心というか精神・・。」が醸成しにくい環境になってしまうようです。
メディアなんか、所詮、第三者で自分たちの利害関係を踏まえた上で、好き勝手に書きます。月刊誌「集中」などはその典型的なものでしょう。それなりに読めるところもありましたが。それを読む読者の資質も問われるところですが、その記事内容の活字の背景の本質まで読み抜く力が必要かもしれません・・・。
集団の中で、これはおかしいと異と唱える人は勇気があります。その異が正論であれば、なおさらです。
そう言う人の意見を疎外させては行けないのです。
特に、傲慢になっている医者の学会、日医などにはその傾向がありがちだと思います。
医療は患者さんを中心に据えて、謙虚にならなければなりません。
それが学会や日医等にどれだけできているのか、大いに疑問を抱くところです。
まあ、これは医者の世界だけではなく、世間での指導者や強者と言われる人や団体には往々にありがちなところですが・・・。
冒頭の物質主義にはそれを取り囲む制度の問題と密接な関係にあります。
ここが非常に難しいところなんですが・・・。
制度には完璧なものはありません。ただ、より完全なものへと昇華させていくことが大切です。
今の医療の世界でもそれが問われています。
医療は心と身体を病む人を扱う特殊分野です。それだけに、医者や製薬メーカー、それを指導する政府や厚労省、諮問機関団体などはしっかりと「肝に銘じて」もらいたいものです。
それを支えている納税者(酷税で苦しんでいる)、保険料支払い者、一部負担かんじゃなどなどのためにも・・・。
そういうことからも、視点を変えれば、処方薬から市販薬への転用、処方薬においてもセルフメディケーションを高める、そんなこともこれからは大いに必要になってくると思っています。
まあ、世の中は社会的強者やそれにまつわる団体の発言には影響力がありますが、一般庶民の発言なんか、全く届かないところがありますが。世間とはそのような仕組みになっていて、そのようなものなんです・・。
それでも、書込み続ける・・・。
厚労省の塩崎氏は後発品目の促進を2020年までに、なんと80%引き上げという目標値を出していますが、もう、患者軽視も甚だしい。そのように思っています。
確かに、医療財政的には多少なりとも軽減効果はあるかもしれませんが、また、一部負担軽減効果もあるでしょう。ただ、それで、医者による過剰処方(足し算の多剤処方)が改善できるのか。GEのわけのわからないややこしい薬剤名が増えるだけで、一向に改善されないと思います。高齢者の残薬、複雑な飲み合わせによる副作用はさらに増えるのではないか・・・。また、製薬メーカーの安定供給、製品の品質も本当に大丈夫なのか。そんな懸念もあります。
結局はこの塩崎氏、厚労大臣なんて、私は呼ぶたくない人物なので、そのように書きますが、患者の医療のことを本当に真剣に考えているのか。非人間さを感じます。
時代背景とケースは違いますが、日露戦争の二百三高地の映画を見たとき、あの堅固なロシア要塞を旧式兵器での日本兵は夥しい数の死の犠牲によってなんとか陥落へとこぎつけました。軍上層部は日本兵をただの消耗品としか考えていなかった。
今の塩崎氏、また、政府も医療財政を立て直すだけに目が行って、患者のことを「後発品促進による医療財政立て直しのための犠牲者(消耗品)」ぐらいにしか考えていません。本当に憤りを感じます。
検査漬けだって一緒です・・・。
もう、日本の医療は優れたところがある反面、モラルでは腐りきっています。
この腐りきったところが今の出来高払いの皆保険を悪利用しているのです。
外資の大手製薬メーカーなど、この出来高払いの皆保険の日本市場ほど、美味しい市場はないと老獪に思っているでしょう。国内の製薬メーカーだって一緒です。そこに、わけのわからない後発品メーカーまで、国の後押しのもとで便乗しているのです。
患者、国民をあの二百三高地の日本兵の犠牲のように・・・。
余計なお世話かもしれませんが…自由人さんはもう少し言いたい事をまとめてからコメントをされてはいかがでしょうか。まるで個人のブログのような長文はこのコメントの趣旨とは違うのではないかと思うのですが…
かかりつけ薬局の理想像について、取り巻き連中があれやこれやとガタガタ言っているが、現実というものが本当に分かっているのだろうか・・・。
在宅、24時間営業、調剤とOTC、そしてそれ以外の医療用関連商品の取り揃え、また、健康や病気のカウンセリング、受診勧奨を踏まえた医療機関との密接な連携など等、いろいろとかかりつけ薬局のビジョンに注文をつけているが・・・・。
地域の情報拠点となりうるべきと言われれば、医者からは地域の窓口程度がちょうどいいと、軽く見られる・・・。
そもそも、薬局は営利企業に位置づけられていて、建前は非営利的(実態は儲け主義)な病院の調剤所とは全く異なるもの・・・。
つまり、上述のようなかかりつけ薬局をお上から押し付けられても、利益を産まなければ存在できない。ましてや、個人薬局なんて、もう、大手調剤チェーンと違って、スケールメリットから考えても、かかりつけ薬局なんて到底、無理な話だ・・・。
昔のように距離制限があるわけでもなし、それぞれの実情に合わせた形態と規模の違う薬局を存在させるだけで精一杯だ・・・。
結局は薬局の自然淘汰で縮小させようとしているのが狙いではないだろうか。
世の中、なんでもそうだが、理想と現実、制度と実態を伴わせるためには長い時間がかかる。かかりつけ薬局の構築構想もそういうものだ・・・。
そもそも、処方薬の多さが問題だ・・・。
この処方薬は皆保険で賄われているわけだが・・・。
全て、国民の酷税、そして、高額な保険料だ・・・。
医者は自分たちのお金で、患者に処方薬を出して上げているような感じで、患者は一部負担なので、処方薬を有り難がってもらっている。
シップなんか、家族もいるので大量にもらう。市販薬を買うと、大変な高額となる。
謂わば、医者はシップなどの付けを国民に回して、患者にいい顔をして処方し、患者も出来高払いの皆保険を悪用している。それに乗っかって大儲けしているのが、後発を含めた製薬メーカーだ・・・。
まず、かかりつけ薬局の将来像を考える前に、処方薬とはどうあるべきか。
それをしっかり問わなければならない。
酷税、保険料に見合う価値のあるものだけを処方薬にする。それ以外は全て、OTC薬に転用すればいい。そうすれば、処方薬は随分と整理されて少なくできる。
そうなれば、残薬、重複などの問題も解消される。
上述を踏まえた上で、処方薬を扱う薬局、OTC薬を扱う薬局の将来像を考えるべきだ・・。
元々、これだけの処方薬は要らないわけだから、整理してOTC薬に移行させれば、OTC薬だけを扱う薬局でも、なんとか成り立って行ける。
その上で、地域の拠点か窓口か、どちらでもいいのだが、それが機能できるように方策を考えていけばいい・・・。
例えば、過去の距離制限なども復活させれば、雨後の筍のように薬局を乱立させることもなくなる。まあ、それができなければ、それに代わりうる地域での薬局数の必要設立構想などを本気で考えればいいのだ・・・。
もう、靴の上から痒いところ掻くようなことで、かかりつけ薬局をごちゃごちゃ考えても仕方ない・・・。
物事の本質はシンプルだ・・・。上述が本質なのだから、そうすればいいのだ・・・・。