第1回 ツイキャス・トーク(緊急避妊薬 2020.10.16)

 10月16日22:00から、フォロワーの 高橋 秀和(@chihayaflu)、霜降りお肉(@shimofuripha)にご協力を頂いて、配信しました。ご視聴頂いた皆さんありがとうございました。

 途中で切れてしまったので、2部に分かれています
https://twitcasting.tv/kojima_aponet/movie/646341435
https://twitcasting.tv/kojima_aponet/movie/646382763

 まず、これまでの経緯(TOPICS 2020.10.16)や海外の状況についてを私の方で話した上で、高橋さん、霜降りお肉さん、リスナーの方と共に、ワイワイガヤガヤ話してみました。

 出された意見の概要を項目ごとにまとめました。これを参考にしながら視聴して頂ければと思います。

主な意見(課題)
研修の義務付けについて
  • 販売側の不備の懸念を薬剤師自身が持っている
  • 「販売に積極的でない薬剤師」と「購入できることが女性の権利であると主張する購入者」の対立が予想される
  • 義務付けとすると販売できる薬局が少なくなり、購入できないケースが増える懸念がある
販売する側の研修(教育)について
  • オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関する研修会は、全国統一でプログラム(→厚生労働科学研究)が決まっているので柔軟性がない。講師も硬直化している。
  • いろいろな研修会を受けてきたが、講師による差が大きい。現場医師からの具体例があるとわかりやすい。
  • 集合研修だけでなく、グループワークやロールプレイもあると安心だが、そもそも緊急避妊薬だけを特別扱いすることにも疑問がある。
  • 社会的な背景が大きく、そこを考えると学び、理解すべき範囲も多い。
  • 女性医学について、一定の理解は必要だが、緊急避妊薬を販売する際には、経口避妊薬について熟知している等の知識までは必ずしも必要はないのでは。
  • e-learning を可能にして、受講者をHPなどでわかるようにする。既存のアプリとの連携も一案。
  • e-learning でいいので、認定薬剤師などの更新の際に、女性の健康や女性の権利などの講習の履修を義務づける必要もあるのでは。
購入する側にもある程度の知識が必要では?
  • メディアはもっと、生活者が正しく理解できる情報を発信して欲しい。
  • 医療者や行政と対等に話し合える関係も必要。
  • 懲罰的なことを見せつける現状の性教育に問題があり、「緊急避妊薬=中絶薬」という誤認する人が少なくない。
販売方法
  • 何よりも薬剤師に相談する仕組みをつくることが必要。
  • 72時間以内なので、早く服用する必要性はあるが、薬局が、夜間・深夜まで対応する必要があるのか。(だからmorning-after-pill)日曜日の朝の対応は必要だが、安易にコンビニにおけばすむという話ではない。生活者のコンセンサスも必要。
  • 匿名で買える仕組みも必要だが、それには生活者の正しい認識や理解が前提。
  • 過疎地などは、オンライン服薬指導を応用して、クロネコなどの宅急便の利用も想定せざるを得ない。
薬局医薬品(零売)
要指導医薬品
いずれがよいか
  • 要指導医薬品だと、調剤薬局が取り扱いが難しい可能性がある(流通が異なる)。
  • 若い人はドラッグストアの利用が多い。特に日曜の朝の対応ができることを考慮する必要がある。(薬剤師が配置できるか?)
  • 薬局医薬品だと患者情報を残す必要がある。
  • 要指導医薬品だとテレビ広告などが可能になる。
  • 薬剤師との関わりを誘導するために、疾患啓発CMという方法も考えられる。
  • 書面交付は危険物の取扱説明書のようなもので、繰り返し使用の人への情報提供が不十分。
  • 別のカテゴリーを作る案もあるが、薬局医薬品の取り扱いにして、ガイドラインを作成して販売する方法も。ただ医師会の反対はあるだろう。
その他
  • 女性の権利に薬剤師が歩み寄る必要がある。
  • 現場の薬剤師にこの問題への関心や認識に温度差が大きい。
  • 日薬は「やるべき」ときちんと現場の薬剤師に訴えて欲しい。
  • 学校薬剤師が性教育に関わることも一案。ただ、十分な知識を持ち合わせていないので、その領域のプロと連携することが必要。
  • パターナリズムから脱却できない日本人も変わる必要がある。
  • 経口避妊薬につなげることが重要なので、アクセスのハードルを下げることも一案(海外はおそらくそう)

 今回のトークを通じて、私たちはまだ現場のリアルを十分知らないのではないかという疑問がわきました。

 次回は、中学高校の現場でのリアルや、実際に、性の悩みに直面した女性について、ゲストスピーカーからお話を伺えればと思っています。(何回かこのテーマを続けます)

 今回、途中で切れたり、約3時間とライブが長くなってしまって申し訳ありませんでした。次回以降は、最大でも1時間半程度で一区切りになるようにしたいと思います。

 またのライブをご期待下さい。

ライブ履歴 – 小嶋 慎二@アポネット (@kojima_aponet) – ツイキャス
https://twitcasting.tv/kojima_aponet/show/

(プログラム名は現在こちらに変更しています)


2020年10月19日 09:50 投稿

コメントが1つあります

  1. アポネット 小嶋

    次回は、10月23日(金)21:30~の予定です