Monthly Archives: 6月 2013

子宮頸がん予防ワクチン、積極的には勧めないって?

 14日の夜からあちこちのメディアで報じられているので既にご存じかと思いますが、厚労省は14日開催された予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会/薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)における議論を踏まえ、子宮頸がんワクチン(正式には、HPVワクチンですが、今回の記事はこちらで統一します)の「積極的な勧奨は一時見合わせ」(この表現が適切かと考えました)とする意見をまとめ、自治体に通知を行っています。 続きを読む


心血管患者にはジクロフェナクは使用すべきでない(EMA)

 NSAIDsの心臓血管病リスクについては、選択的COX-2阻害薬が特に高いといわれていましたが、最近の研究では非選択的COX-2阻害薬においても同様のリスクあるとの指摘が行われています。 続きを読む


睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン(Update)

 国立精神・神経医療研究センターと日本睡眠学会は13日、「睡眠薬の適正使用及び減量・中止のための診療ガイドラインに関する研究班」および「日本睡眠学会・睡眠薬使用ガイドライン作成ワーキンググループ」が共同で策定した、「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」を公表しています。 続きを読む


ニュージーランドのPharmacist Only Meidicines

 今日のRISFAX記事 によれば、医療用とOTC薬の中間カテゴリーとして「第0類」というのを構想しているとのこと。じゃあ今までの「第1類」というのどういう位置付けだったのかというのが疑問に残るところです。 続きを読む


海外公的機関 医薬品安全性情報Vol.11 No.12

 国立医薬品食品衛生研究所・安全情報部(http://www.nihs.go.jp/dig/jindex.html)は6月6日、医薬品安全性情報(海外公的機関 医薬品安全性情報)Vol.11 No.12を公表しています。  続きを読む


コリンエステラーゼ阻害薬は心筋梗塞や死亡リスクを低下させる(海外研究)

 医薬品ネット解禁問題に気を取られていて、見逃していた論文です。 続きを読む


健康食品の保健機能表示とトクホ承認の簡素化が必要(成長戦略)

  5日で発表した安倍総理の成長戦略の第3弾の中には、インターネットによる市販薬の販売解禁だけではなく、私たちと関係の深い事項が規制緩和をの俎上に上っています。これも、5日に公表された規制改革会議(http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/meeting.html)の答申に記されているので紹介したいと思います。  続きを読む


安定ヨウ素剤の(事前)配布に薬剤師の役割が重要になる

 医薬品のネット販売解禁の発表と重なり紹介が遅れてしまいましたが、原子力規制委員会は5日開催の定例会で、原発事故時の甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤の事前配布方法などが盛り込まれた「原子力災害対策指針」の改定を決めています。 続きを読む


12歳未満は、コデイン配合製品を使用しないよう勧告(カナダ)

 以前、授乳婦がコデインを服用した場合、ごく稀ではあるが、コデイン服用後代謝の過程(迅速代謝)でできたモルヒネが乳汁に移行し、これを飲んだ乳幼児が呼吸抑制などの有害事象を起こす可能性があるという報告があるとして、添付文書が変更されたことを紹介しました(TOPICS 2009.12.02)が、Health Canada は6日、授乳婦だけではなく、12歳未満の子どもについても使用しないよう勧告を行っています。 続きを読む


医薬品ネット販売慎重派に残された時間は3か月

 各メディアが報じていますが、安倍総理は5日、成長戦略の第3弾。インターネットによるすべての市販薬の販売解禁表明しています。(関連記事は右上ツイートのリンクでたどって下さい。掲載期間は通常1週間程度です) 続きを読む