厚労省は23日、医療用麻薬に関する情報をまとめた「医療用麻薬適正使用ガイダンス」をWEBで公開しています。
医療用麻薬適正使用ガイダンス~がん疼痛治療における医療用麻薬の使用と管理のガイダンス~
(厚労省2012年3月作成、4月23日公開)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/other/iryo_tekisei_guide.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/2012iryo_tekisei_guide.pdf
医療用麻薬に関する資料はこれまで日医などが作成(TOPICS 2008.07.05、2010.07.04)していますが、このガイダンスはこれら資料を参考に、臨床における適切な緩和医療の積極的な実施とその際の医療用麻薬の管理のための簡便なマニュアルとして、また、日常の診療等の場で必要な事柄が容易に確認・活用できるように作成されています。
内容は、医療用麻薬の使用の実際の他、麻薬処方せんの取扱いや管理方法など、私たちが必要とする情報も網羅されています。(保険適応の問題があるのか、鎮痛補助薬についての記載は少ない)
なお、厚労省では今年(第1回は4月25日)から、
- がん診療に緩和ケアを組み入れた診療体制の構築
- がん性疼痛の克服
- 緩和ケアチームや緩和ケア外来等の診療機能の向上
- 在宅緩和ケアの質の向上や医療連携の推進
などの検討を行う検討会が開始されます。
第1回緩和ケア推進検討会の開催について
(厚労省2012年4月19日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000028h1q.html
地域薬局での対応は待ったなしですね。
関連情報:TOPICS
2008.07.05 がん緩和ケアガイドブック(日医)
2010.07.04 OPTIM(緩和ケア普及のための地域プロジェクト)
2012年04月23日 13:52 投稿