第1回緩和ケア推進検討会

 25日、緩和ケアの現状や課題、今後の対策について話し合う検討会が開始しています。

第1回緩和ケア推進検討会(2012年4月25日開催)
 資料:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000295w9.html
議事録:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002b6sz.html

 この検討会では、今後次のような具体的な対策に向け、議論が進められます。

  • がん診療に緩和ケアを組み入れた診療体制の構築
  • がん性疼痛の克服
  • 緩和ケアチームや緩和ケア外来等の診療機能の向上
  • 在宅緩和ケアの質の向上や医療連携の推進

 そして、今後検討すべき論点として次のような素案が示されています。(→資料4

緩和ケアの診療体制に関すること

1. 緩和ケアへのアクセスの改善

  • 緩和ケアチームや緩和ケア外来へのアクセスの改善

2. 緩和ケアに関する情報提供や支援

  • 緩和ケアに関する正しい知識の普及
  • 緩和ケアに関する相談のあり方
  • 個人ガウンセリングや集団ガウンセリングのあり方

3.各職種の適正配置

  • 緩和ケアチーム
  • 緩和ケア外来
  • 緩和ケア病棟

4. 患者と家族の意向に応じた切れ目のない連携体制

  • 入院医療機関における各職種・チームの連携体制
  • 入院医療機関と診療所等との連携体制

緩和ケアの診療の質に関すること

  1. 患者と家族の心情に配慮した診断結果や病状の伝え方
  2. がん診療への緩和ケアの組み入_れ方
    ●がん性疼痛のスクリ一=ングの時期や方法
    ●その他の苦痛のスクリーニングの時期や方法
  3. 身体的苦痛緩和のための薬剤の迅速かつ適正な使用
  4. 精神的苦痛を含むその他の苦痛緩和のために必要なこと

緩和ケアに関する教育体制

  1. 緩和ケア教育が必要な職種
  2. それそれの職種に対する研修の内容
  3. 特に心のケアを専門的に行う医療従事者の育成
  4. 指導者の質を維持向上させるための施策
  5. 大学等の教育機関における教育プログラム
  6. 実施主体別の研修の役割(国、都道府県、日本医師会、日本看護協会、関連学会等)
  7. がん診療に携わる全ての医療従事者が基本的な緩和ケアに.関する研修を修了するための施策

 今後、緩和ケアにおける地域薬局や地域薬剤師の役割や医療連携についてどのような議論が行われるか注目です。

関連情報:TOPICS  2012.04.23 医療用麻薬適正使用ガイダンス(厚労省)

6月1日 リンク追加


2012年04月29日 15:12 投稿

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