豪州保健省は1日、オンラインによる有害事象（副作用）に関する情報の提供を開始したと発表しています。
On-Line TGA Database Provides Information on Adverse Reactions to Medicines
（The Hon Catherine King MP, Parliamentary Secretary for Health and Ageing 2012.08.01）
http://www.health.gov.au/internet/ministers/publishing.nsf/Content/mr-yr12-ck-ck038.htm
Database of Adverse Event Notifications（DAEN）
http://www.tga.gov.au/safety/daen.htm
医薬品安全性情報 Vol.10 No.18（2012/08/30）で日本語訳概要があります。
http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/weekly10/18120830.pdf#page=13
豪州当局のTGAには、2011年だけで14,000件の副作用の有害事象の報告があり、データベースには、処方薬、OTC医薬品の他、ビタミンやハーブなどの補完医療で用いられる商品も含めた1971年から最近3か月前までの約251,000の報告が含まれているそうです。
Database of Adverse Event Notifications: consumer questions and answers
（TGA 2012.08.01）
http://www.tga.gov.au/safety/daen-consumer-qa.htm
Database of Adverse Event Notifications（検索ページ）
http://www.tga.gov.au/daen/daen-entry.aspx
試しに、Pradaxa（ダビガトラン）で検索（期間は2011.1～2012.5で選択）したところ、検索結果として
- Number of reports (cases): 649
- Number of cases with a single suspected medicine: 627
- Number of cases where death was a reported outcome: 97
と総数が先ず表示され、その下に報告数の多いものの順に報告数と、死亡のアウトカム数のSummaryが表示されます。
また、List of reports のタブをクリックすると、個々の症例の概要が併用薬（関連性の疑いの有無も含め）表示されます。
データベースは、医療職だけではなく、一般の人の利用を意識し、あいまい検索ができる、期間を決めることができるなど親切な作りとなっており、またSummary、List of reports はいずれもPDFに変換して保存できるようになっています。
また、消費者向けQ&Aによれば、米FDA、Health Canada、英MHRA などに報告された副作用情報も利用できるとのことです。（どの程度反映されているかは、検証中）
Adverse event monitoring internationally
http://www.tga.gov.au/safety/daen-international.htm
関連情報：TOPICS
2012.05.31 副作用が疑われる症例報告の公表開始（欧州医薬品庁）
参考：
TGA adverse event database goes live
（6 minutes 2012.08.01）
http://www.6minutes.com.au/news/latest-news/tga-adverse-event-database-goes-live
8月31日リンク追加
2012年08月02日 11:44 投稿
