日本ハンドボール協会と日本アンチ・ドーピング機構(http://www.playtruejapan.org/)は17日、HC岐阜に所属する元男子日本代表選手が7月に開催された全日本社会人選手権での検査で、禁止物質の陽性反応を示したとして、3カ月の資格停止処分が科されたと発表しています。
日本ドーピング防止規律パネル決定(2012.08.01)
http://www.playtruejapan.org/downloads/disciplinary_panel/dopingcontravention120801.pdf
禁止物質として検出されたのは、気管支拡張剤のメチルエフェドリンで、競技大会の前日に服用した市販咳止め薬「新コフチン液」(米田薬品→PMDA、ググるとブロン液のように不適正に使われているケースも)が原因だそうです。
競技者はバスによる長時間の移動時に生じた咳の緩和のために服用したそうですが、この薬の購入にあたって、販売員に禁止物質の含有の有無について「不明」と言われたにもかかわらず、禁止物質が含まれているかどうか確認しないまま服用して、今回の不幸な結果となったそうです。(処方を受けるときは十分留意していたというのに)
典型的なうっかりドーピングですが、販売員が本当にわからないと答えたとしたらちょっと残念ですね。
JADAでチェックしたところ、資格停止処分を受けたのは今年度に入って2人目で、前回処分を受けたのはビーチハンドボールの女子選手です。(検出されたのはクロミフェン。競技者も主治医も禁止物質であると確認しなかったたらしい)
日本ドーピング防止規律パネル決定(2012.04.15)
http://www.playtruejapan.org/downloads/disciplinary_panel/dopingcontravention120406.pdf
関連情報:TOPICS
2011.12.01 ドーピング防止活動から学ぶ薬剤師職能(薬学雑誌誌上シンポ)
2009.12.02 うっかりドーピング防止のためには対面販売が必要
参考:
スポニチ 2012.08.17
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2012/08/17/kiji/K20120817003922310.html
2012年08月17日 17:40 投稿