ETV特集チェルノブイリ

 雑談系の話題です(あとで探すためにメモとして残しました)。昨晩は、論文あれこれの記事を更新しようと思ったのですが、NHKのETV特集に見入ってしまいました。

シリーズ チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告 「第2回 ウクライナは訴える」
 http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0923.html

 番組は、去年4月、チェルノブイリ原発事故25周年の会議で、ウクライナ政府が発表したチェルノブイリ事故に関する25年後の報告書についての紹介と関連取材で構成されていたのですが、放送で紹介された“Twenty-five Years after Chornobyl Accident: Safety for the Future”(上記記事では“Safety for the future未来のための安全”となっている)がどういうものか気になり、番組を見ながらファイルがないかWEBで探しました。

 しかし、あちこちのサイトで報告書が掲載されているとした会議の公式サイト(http://www.chornobyl25.gov.ua/en/index.html)がリンク切れとなっており、無理かと思いましたが、スェーデンのサイトがアップしていたPDFとWEBジャーナリストがアップしていたファイルがみつかり、ほぼ同じだったので、おそらく報告書は下記で間違いないと思います。(いずれもファイルは大きいです。違いは、日本のサイトの方は図表・写真もふくまれている。ダウンロードは自己責任でお願いします

スウェーデンのサイトにあったもの
http://www.kavlinge.se/download/18.2b99484f12f775c8dae80001245/25_Chornobyl_angl.pdf

<参考資料> チェルノブイリ事故後25年:未来へ向けての安全(英語)
-ウクライナ政府緊急事態省報告-
Twenty-five Years after Chornobyl Accident: Safety for the Future
(哲野イサクの地方見聞録 http://www.inaco.co.jp/isaac/ 2012.02.08)
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/ukraine_go_report.html

 さらに検索をすすめると、市民団体が翻訳をすすめていることもわかりました。

ウクライナ・ナショナル・レポート【抜粋訳・その1】
(NPO市民科学研究所 http://www.shiminkagaku.org/ 市民権通信 2011.12.05)
http://archives.shiminkagaku.org/archives/2011/12/post-281.html

 ETV特集の番組紹介のページにもありますが、番組ではIAEAをはじめとする国際機関は、放射線の影響を科学的に証明されていないなどとして、ウクライナ政府の報告書の内容については否定的だそうです。

 しかし、そもそも被ばくに関するデータや被ばくしていない集団のデータは十分ではなく(存在しない・乏しい・はっきりとしたものではない)、現場の医師が健康への影響を肌で感じているとしても、これを科学的証明するとなるとやはり難しいと思いました。

 日本における原発事故後の住民の健康に関する追跡調査の重要性を感じさせられました。

 再放送が9月30日に行われるということなので興味ある方はご覧になって下さい。

関連サイト:
旧ソ連・チェルノブイリ原子力発電事故から25年情報サイト 検証・25年経ったチェルノブイリ原子力発電所事故
(日本原子力文化振興財団)
http://www.jaero.or.jp/data/02topic/cher25/link.html

原子力発電所事故の健康影響に関連する国際機関・各国公的機関等の関連情報(リンク)
(国立医薬品食品衛生研究所安全情報部)
http://www.nihs.go.jp/hse/c-hazard/npp-ac/index.html

Health effects of the Chernobyl accident
(WHO)
http://www.who.int/ionizing_radiation/chernobyl/en/

In Focus: IAEA and Chernoby
http://www.iaea.org/newscenter/focus/chernobyl/


2012年09月24日 01:50 投稿

コメントが1つあります

  1. シッフズジャパン鈴木

    新たな情報源のご提供有難うございます。ウクライナ・ナショナル・レポートを翻訳している市民研HP http://www.shiminkagaku.org/を見ました。若手のスタッフが運営しているNPOのようですので、着目します。