63の国と地域がたばこ包装に警告写真を導入

　政局報道ばかりで日本ではほとんど報道されていませんが、今週12日から17日までおとなり韓国で、WHOのたばこ規制枠組み条約の第5回締約国会議が開催されています。

　14日には、カナダがん学会（The Canadian Cancer Society）が2008年から2年ごとにまとめている、たばこ包装の警告表示についてのレポートが公表されています。

Canada ranks 4th in International Cigarette Health Warnings report, with Australia in the lead
（The Canadian Cancer Society 2012.11.14）
http://www.cancer.ca/Canada-wide/About%20us/Media%20centre/CW-Media%20releases/CW-2012/International%20Warnings%20report.aspx?sc_lang=en

CIGARETTE PACKAGE HEALTH WARNINGS
INTERNATIONAL STATUS REPORT THIRD EDITION
（The Canadian Cancer Society　2012.10）
http://www.cancer.ca/Canada-wide/About%20us/Media%20centre/CW-Media%20releases/CW-2012/~/media/CCS/Canada%20wide/Files%20List/English%20files%20heading/PDF%20-%20Communications/CCS-intl%20warnings%20report%202012-4%20MB.ashx
（各国のたばこ包装がいっぱい出てきます。気分が悪くなるかもしれません）

　このレポートは、世界198の国と地域について、健康警告表示がたばこ包装の何％を占めているかでランク付けしている他、画像・写真による警告（PICTURE WARNING）の導入の有無などを調べています。

　このうち、健康警告表示がたぼこ包装で最も広いスペースを占めている国は豪州で、包装の何と平均82.5%（正面75％、背面90％）を占めているそうです。次いでウルグアイとスリランカの80%、カナダとブルネイの75%が続いている他、48の国と地域で50％以上のスペースを占めているそうです。

　日本はどうかというと平均30％で、198の地域中97位にランクされています。（ちなみに58の国と地域では健康警告表示が導入されていない）

　また、少なくとも63の国と地域で2013年までに、たばこ包装に写真入り警告文の義務付けを決めているそうです。（日本では、現時点では導入されるという話しは聞いたことがない）

　日本のたばこ対策は本当に遅れています。

2012年11月16日 01:56 投稿