地域薬局の青写真(PGEU)

 欧州の地域薬局の団体の連合体(?)のPGEU(The Pharmaceutical Group of the European Union)(http://www.pgeu.eu/)、このほど地域薬局の役割の将来像をまとめたBlueprint(青写真)を発表しています。

Blueprint(PGEU)
http://www.pgeu.eu/en/policy/19-the-european-community-pharmacy-blueprint.html

English Version – European Community Pharmacy Blueprint (4.00 MB)

 Blueprint では地域薬局への期待を示したうえで4つの役割があるとしています。

役割  具体例
ENHANCING MEDICINES SAFETY AND ACCESS TO MEDICINES
  • 適切な在庫
  • 品質の確認
  • 製剤(オーダーメードによる供給)
  • 緊急調剤
  • 医薬品情報に基づいた調剤
IMPROVING OUTCOMES OF INDIVIDUAL PATIENTS
  • 医薬品情報の提供(ジェネリックに関するものも含む)
  • 薬物療法の管理
  • 慢性疾患の管理
  • 患者のmedication journey(?)に貢献
IMPROVING PUBLIC HEALTH
  • セルフケアへのサポート
  • ファーマコビジランスへの貢献
  • Public Health への脅威を見つけて、危機を管理すること
  • Puiblic Health に関する情報を広めること(抗生剤の適正使用、がんスクリーニング、健康的なライフスタイルや食生活)
  • 環境衛生と安全性(期限切れになった医薬品や使わなくなった医療機器などの適切な取扱い)
CONTRIBUTING TO SYSTEM EFFICIENCY
  • 薬局サービスとアクセスのしやすさを改善すること
  • 医薬品の専門家として、独立した情報の提供を行う
  • ジェネリックの推進
  • 医療の効率化に貢献

 日本と同じかなあという感じもしますが、日本では“IMPROVING PUBLIC HEALTH”の部分はまだ弱いような気もします。

関連情報:TOPICS 2012.06.28 薬剤師の将来ビジョン(暫定版)(日薬)

参考:
European blueprint aims to improve understanding of community pharmacy
(PJ Onoline 2012.12.03)
http://www.pjonline.com/news/
european_blueprint_aims_to_improve_understanding_of_community_pharmacy_0


2012年12月10日 00:46 投稿

Comments are closed.