囲碁の国際大会でドーピング検査が実施

5月24日から31日(トーナメントは26日から)に、世界71か国の地域と代表(朝日新聞では60の地域と国)が参加して中国杭州市で開かれる囲碁の国際大会「第31回世界アマチュア囲碁選手権戦」で、大会の上位入賞者などを対象に、ド-ピング検査が行われるそうです。

今回のドーピング検査の導入は、囲碁が国際的に頭脳スポーツ(IOC-recognized sport)として普及活動が行われていることや、11月に中国で開かれるスポーツのアジア大会で正式種目に採用されたことも背景にあるようです。(2014年の大会も正式種目)

そこで、囲碁の国際団体のウェブサイト(https://intergofed.org/)を訪問したら、既にきちんと規則も決められているんですね。2008年からWADAのリストを採用し、2009年からテストも始めているようです。

The IGF Anti-Doping Regulations(The Internetional Go federation)
https://www.intergofed.org/about-the-igf/the-igf-anti-doping-regulation.html
http://intergofed.org/about/antidoping.htm

Frequently Asked Questions about the IGF Anti-Doping Regulations
http://intergofed.org/about/doc/AntiDoping/AD_FAQ.pdf

確かに、先の手を読むために集中するという理由で薬物に頼る人もいるかもしれません。おそらく、ベータ遮断薬メチルフェニデート・モダフィニルなどが対象だと思います。アーチェリーなどをイメージすると、確かに必要かもしれませんね。

ただ、朝日新聞の通り、筋肉増強剤の検査まで行うことはないとは思いますが。

関連情報:TOPICS
2010.05.19 薬剤師のためのドーピング防止ガイドブック2010年版
 2008.12.09 科学技術の発展のためであれば、ドーピングは許される?

参考:「囲碁はスポーツ」なのでドーピング検査 アマ世界大会
(朝日新聞5月23日)
http://www.asahi.com/igo/news/TKY201005220283.html
31st
World Amateur Go Championship(World Go)
http://www.world-go.org/index.php?opt=content&id=34&lang=en


2010年05月23日 12:33 投稿

コメントが2つあります

  1. アポネット 小嶋

    関連記事です。既にドーピング検査実施については記事が出ています。

    囲碁棋士日本代表、スポーツの大舞台へ アジア大会派遣
    (朝日新聞 2月17日)
    http://www.asahi.com/culture/update/0216/TKY201002160563.html

    囲碁の女性棋士がブログでこのことにふれています。

    アジア大会(梅沢由香里のつれづれ日記5月18日)
    http://yukarigo.at.webry.info/201005/article_6.html

  2. アポネット 小嶋

    今日も記事が出ています。

    スポーツの祭典で囲碁 ドーピング検査には戸惑いも
    (朝日新聞5月26日)
    http://www.asahi.com/igo/news/TKY201005260346.html

    運動におけるドーピングとは違うのだから、記者さんもどういったことが違反の対象となりそうなのか書いて欲しいですね。