12月1413日付け官報で、後発品などの薬価が告示されました。インターネット版官報(http://kanpou.npb.go.jp/)の号外272号(5-13ページ)で閲覧できます。
収載されたのは、9成分 21規格 231品目の新規後発医薬品など595品目の後発医薬品(名称変更品)と、規格追加品などです。(収載=販売開始ではないのでご注意下さい)
注目のフェキソフェナジン錠も、2社で薬価収載されました。(本当に発売されるの? この2社だとたぶん中身は同じじゃないかなあ)
一方、ベボタスチン錠/OD錠(先発品:タリオン)の収載はありませんでした。
なお、多数のメーカーが新規参入した5品目については先発薬価の6掛けとなる新ルールが適用されています。
後発品名 | 先発医薬品名 | 発売メーカー |
---|---|---|
アナストロゾール錠1mg | アリミデックス錠 | JG=NK、SN=ザイダス、ケミファ=日医工、サンド=NP、EE=KN、F、サワイ、テバ、トーワ、マイラン、明治 (FFPは未掲載) |
オロパタジン塩酸塩錠2.5mg/5mg | アレロック錠 | AA=アメル=ケミファ=サンド=ファイザー、BMD=YD=ZE=マヤ、EE=オーハラ、JG=TOA=サトウ=杏林、KO=MEEK=明治、NSKK=ザイダス、サワイ、タカタ、テバ、トーワ、日医工 |
オロパタジン塩酸塩OD錠2.5mg/5mg | アレロックOD錠 | イワキ=テバ、MEEK=明治、タカタ |
オロパタジン塩酸塩ODフィルム2.5mg/5mg | (新剤型) | マルホ |
クエチアピン錠25mg/100mg/200mg | セロクエル錠 | アメル=三和、AA=DSEP=FFP=JG=NP=日医工、MEEK=明治、EE=サワイ、日新=ファイザー、サンド、テバ、トーワ |
クエチアピン錠12.5mg | (新規格) | アメル |
クエチアピン錠50mg | (新規格) | EE=サワイ |
クエチアピン細粒50% | セロクエル細粒 | アメル=三和、EE=サワイ、テバ、トーワ、 |
スマトリプタン錠50mg | イミグラン錠 | TCK=F=日医工、DK=FFP=JG=YD=トーワアメル、タカタ、マイラン、(SNは未掲載) |
スマトリプタン内用液50mg | (新剤型) | タカタ |
フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg/60mg | アレグラ錠 | (EE、KN 未掲載だがおそらく=) |
モサプリドクエン酸塩錠2.5mg/5mg | ガスモチン錠 | EE=NP=ZE=あすか=サンド、TCK=YD=杏林、KOG=アメル=イセイ=ケミファ、DSEP=日新=ファイザー、明治、TSU、サワイ、テバ、トーワ、(DK、KO、SNは未掲載) |
モサプリドクエン酸塩散1% | ガスモチン散 | テバ、日医工 |
ラフチジン錠5mg/10mg | プロテカジン錠 | AA=JG=TCK=YD=テバ=日医工=ファイザー、サワイ、トーワ |
リセドロン酸Na 錠17.5mg | アクトネル錠/ベネット錠 (規格追加) |
サワイ |
ドタキセル点滴静注液20mg/mL, 80mg/8mL | タキソテール点滴静注用20mg | サンド |
マキサカルシトール軟膏25μg/g | オキサロール軟膏 | イワキ、タカタ、PP |
また、マグミット錠200mg、アマリールOD錠0.5mg、アーガメイト89.29%顆粒5.6g、ボナロン経口ゼリー35mgなどの新規格品、多数の名称変更品(日医工、沢井、東和品)が薬価に収載されています。
成分ごとには、下記のページを参考するとよいでしょう。(近く更新予定)
平成24年度診療報酬において加算等の算定対象となる後発医薬品(新規収載分)(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2012/04/tp0402-1.html
また、全体のリストは下記ページを参考にするよいでしょう。(近く更新予定)
使用薬剤の薬価(薬価基準)に収載されている医薬品について(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2012/03/tp120305-01.html
関連情報:TOPICS
2012.08.16 12月に新たに収載予定の後発医薬品等(Update)
参考:
後発品12月追補 アレロックに25品目、6掛けルールは5成分
(日刊薬業WEEBフリーサイト 2012.12.14)
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/gyosei/article/1226571266519.html?pageKind=outline
後発医薬品等薬価収載一覧
(日刊薬業WEB 2012.12.14)
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/related/html/1226585007459.html
12月14日 10:55更新 12月20日 17:00更新
2012年12月14日 09:52 投稿
地元薬剤師会の在庫データベースのメンテナンスの関係もあり、例によって、PMDAの添付文書等で生物学的同等性試験をチェックしたところ、同等性試験が一致したものが多数見つかりました。(おそらく刻印が違うだけで中身は同じということになる)
ラフチジン錠で最大7社、クエチアピン錠で最大6社、モサプリド錠とスマトリプタン錠で最大5社で一致というのはすごいです。
いつものことですが、後発品が特定のメーカーで数社分が製造されていることがわかる回収です。
モサプリドクエン酸塩錠5mg「サンド」 一部自主回収のお知らせ
(サンド株式会社 2013.02.28)
http://www.sandoz.jp/medical/products/medical_news/pdf/news_mosapride_50t003.pdf
委託製造先である全星薬品工業株式会社のモサプリドクエン酸塩錠5mg「ZE」が購入されていたことが確認されましたので・・・
【PMDA 医薬品回収の概要】モサプリドクエン酸塩錠5mg「サンド」
http://www.info.pmda.go.jp/rgo/MainServlet?recallno=2-5221
顧客からの連絡により異種品(同一成分、同一含量の他社向け製品のPTPシート)の混入が確認され、他にも混入している可能性があることが判明した
つまり、モサプリドクエン酸塩錠の EE=NP=ZE=あすか=サンド は全星薬品工業が製造しているということなのでしょうね (他メーカーの混入は大丈夫?)