TOPICS 2010.3.24 のコメントで紹介しましたが、東京都練馬区は6月1日から地元薬剤師会と協力して、禁煙補助剤の最初の2週間分の費用を助成する事業を開始しています。
区内の禁煙支援薬局で禁煙のためのアドバイスを受けられます
(東京都練馬区 2010年6月1日)
http://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/hoken/kenkodukuri/tabaco/kinenshienyakkyoku.html
http://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/hoken/kenkodukuri/
tabaco/kinenshienyakkyoku.files/kinenshienchirashi.pdf
費用助成を受ける場合は、
(1)練馬区禁煙支援薬局で、禁煙相談を受ける
↓
(2)禁煙補助剤の使用が可能な方は、利用申込書を記入
↓
(3)薬剤師から禁煙補助剤を受け取る
(まず1週間分渡して、禁煙が続いたらさらに1週間分)
といった流れとなっており、現物支給のようです。
東京新聞によれば、禁煙支援薬局に指定されているのは、練馬区薬剤師会所属の薬局約200薬局のうち47薬局だけで、指定薬局名を見ると、調剤薬局や大手チェーンの薬局などは指定を受けていないようですね。(もっとも薬剤師会に入っていないか)
あえて指定薬局を増やす必要もないとは思いますが、うちは調剤だけやっているからとか、OTC禁煙補助剤を取り扱っていないのでという理由で指定を受けなかったということはないでしょうね。
この100人の成果が注目されます。
関連情報:TOPICS 2010.03.24 保健所と薬局が連携した禁煙教育事業(盛岡市)
参考:薬局で禁煙補助 練馬区先着100人(東京新聞6月4日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010060402000063.html
2010年06月04日 17:54 投稿
9日の産経新聞によれば、先着100人のうち約9割が埋まったそうです。
全国初の試み ニコチンパッチ助成が人気 練馬
(産経新聞・東京版 2010.6.9)
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/100609/tky1006091531003-n1.htm
やはりニーズがあるんですね。
全額補助だときりがないので、保険適応にして3割負担くらいにすれば、もっとニーズをほりおこせせそうな気もするのですが。
第43回日本薬剤師会学術大会のポスター発表で取組の結果についての報告がありました。(示説は時間が合わず聞けませんでした)
100名中36名が完全禁煙に成功したそうで、過去に禁煙に失敗した区民も成功した人がいたそうです。
今後、事業の継続や参加薬局の拡大に努めるようです。