東京都は24日、昨年12月、調布市で乳製品アレルギーを持つ5年生の女子児童が給食後に死亡した問題を受け、乳幼児や児童生徒が集まる施設での緊急時対応への備えを強化するためのマニュアルを作成したと発表しています。
「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」を作成しました!!
(東京都福祉保健局 2013.07.24)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2013/07/20n7o400.htm
マニュアルはA4・8ページにコンパクトにまとめられており。、食物アレルギー症状の緊急性の見分け方と対応手順、エピペンの使用方法を分かりやすく解説した他、症状を観察する際のポイントをチェックシート(さっそく、日本小児アレルギー学会が示したタイミングが採用されている→TOPICS 2013.07.25)が新たに作成され、緊急度に応じたアレルギー症状への対応法が記されています。また、施設内での役割分担や心肺蘇生とAEDの手順についての解説も記されています。
食物アレルギー緊急時対応マニュアル
(東京都アレルギー疾患対策検討委員会監修 2013.7 発行)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2013/07/DATA/20n7o400.pdf
8月1日から順次、都内の保育所や幼稚園、小・中学校、高校などに配布されるとのことですが、私たちもくすりの専門家として当然知っておくべき知識として、目を通しておくことが必要でしょう。
東京都では、下記ガイドラインも参考にしながら、施設内研修で活用するよう求めています。
食物アレルギー対応ガイドブック→(たぶん下記のことだと思う)
保育園・幼稚園・学校における食物アレルギー日常生活・緊急時対応ガイドブック
(平成22年 東京都福祉保健局発行)
http://www.tokyo-eiken.go.jp/kj_kankyo/allergy/to_public/guidebook/
保育所におけるアレルギー対応ガイドライン
(厚生労働省 2011.3)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/hoiku03.pdf
(動画→TOPICS 2012.10.02)
保育所におけるアレルギー対応ガイドラインQ&A(2012.3 2013.3Update)
(保育所におけるアレルギー対応ガイドライン作成検討会)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/hoiku04.pdf
学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン(2008.3)【PDF:17.5MB】
(学校保健 電子図書館)
http://www.gakkohoken.jp/book/bo0001.html
http://www.gakkohoken.jp/book/pdf/0100.pdf
参考:
食物アレルギーの緊急対応マニュアル作成 東京都
(産経新聞 2013.07.24)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130724/tky13072421280007-n1.htm
都が食物アレルギー対策まとめる
(NHKニュース 2013.07.25)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130725/k10013285491000.html
関連情報:TOPICS
2013.07.25 エピペン使用のタイミング(日本小児アレルギー学会)
2012.12.21 食物アレルギー ひやりはっと事例集2012
2012.10.02 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(動画)
2012.09.12 エピペンとAED、どこまで設置が必要か
2012.08.20 食物アレルギーフォーラム IN あしかが
2010.12.06 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン
2013年07月26日 01:47 投稿