米国の疾病管理予防センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)は11日、OTCの風邪薬・咳止めの関連性が疑われる乳児の死亡例を、ウィークリーレポートで公表しています。
Infant Deaths Associated with Cough and Cold Medications — Two States, 2005
(Morbidity and Mortality Weekly Report 2007.1.12)
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5601a1.htm
日本語訳は、海外規制機関 医薬品安全性情報(国立医薬品食品衛生研究所)Vol.5 No.2に掲載
http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/weekly5/02070125.pdf
また、CDCによれば、2004年から2005年にかけて、緊急治療室に訪れた1519人の2歳以下の小児が、風邪薬や咳止めの副作用と関連付けられたとしています。
米国小児科学会では97年、コデインやデキスロトメトルファンについて、有害事象の懸念や有効性が明確化されていないとして、保護者はこれらの過量服用や有害事象の危険性を知っておくべきとするステートメントを発表、また、2歳未満の小児へのOTC風邪薬や咳止めの有効性を疑問視する報告も少なくない。
CDCでは、「FDAでは2歳未満へのこれらのくすり使用は承認していない。2歳以下の子どもをもつ保護者はまず医師の指示を仰いでから薬を与えるべきである。」としています。
資料:
Use of Codeine- and Dextromethorphan-Containing Cough Remedies in Children
(AMERICAN ACADEMY OF PEDIATRICS POLICY STATEMENT 1997.6)
http://aappolicy.aappublications.org/cgi/content/full/pediatrics;99/6/918
関連情報:TOPICS 2006.01.11 OTC咳止め薬は、本当に有用か?(米国)
参考:Cold Medicine Risky for Kids Under 2(WebMD 2007.1.12)
http://www.webmd.com/content/article/131/118019.htm
Cold Medicines Dangerous for Infants(Forbes 2007.1.11)
http://www.forbes.com/forbeslife/health/feeds/hscout/2007/01/11/hscout600924.html
2007年01月14日 23:30 投稿