国立医薬品食品衛生研究所・安全情報部(http://www.nihs.go.jp/dig/jindex.html)は3月26日、医薬品安全性情報(海外公的機関 医薬品安全性情報)Vol.12 No.7を公表しています。
ドリペネム(フィニバックス)と人工呼吸器関連肺炎患者での死亡リスク、ドンペリドン(ナウゼリン他)の使用制限、ゾルピデム(マイスリー)と服用翌朝時の運転能力・注意力低下リスク、アミオダロン(アンカロン他)と発癌性(前臨床データ)、Basiliximabと心臓移植での適応外使用、インターフェロンβ-1a,β-1bと血栓性微小血管症(TMA)、メフロキン(メファキン)と永続する可能性のある神経学的な(前庭の)副作用、アセトアミノフェンとSJS/TEN、Ustekinumabと剥脱性皮膚炎などの情報が掲載されています。
全文はこちら(PDF)です。
ドンペリドンの情報については、Prescrire誌による研究についても触れています(ちょっと異例。本サイトではTOPICS 2013.03.09 のコメント欄で紹介しています)
Nausea and vomiting: stop the use of domperidone once and for all
(Prescrire Pubished Online 19 Feb 2014)http://english.prescrire.org/en/81/168/49205/0/NewsDetails.aspx
Domperidone: an indication of how many sudden deaths in France could be prevented by avoiding this low-efficacy drug
(Prescrire Pubished Online 19 Feb 2014)
http://english.prescrire.org/Docu/DownloadDocu/PDFs/
domperidone_an_indication_of_how_many_sudden_deaths.pdf
関連情報:TOPICS
2013.03.09 ドンペリドンの安全性についてレビューを開始(欧州医薬品庁)
2013.01.11 ゾルピデム、女性では低用量での投与が必要(米FDA)
2012.12.03 ドンペリドン使用時には心室性不整脈などへの留意が必要(豪州)
2012.05.22 ドンペリドンと重篤な心室性不整脈・心臓病死(英国)
2012.04.15 海外公的機関 医薬品安全性情報Vol.10 No.8
2011.10.28 ドンペリドンとQT延長・不整脈
2014年04月16日 17:53 投稿