2014年12月収載の後発医薬品等

 12月11日付け官報で、後発品などの薬価が告示されました。適用日は12日です。インターネット版官報(http://kanpou.npb.go.jp/)の号外276号(26-33ページ)で閲覧できます。(33-36ページには経過措置品も掲載)

 収載されたのは、521品目の後発医薬品などで、うち新規成分の後発品として収載されたのはオキサリプラチン点滴静注(先発品:エルプラット)と、シベレスタットNa点滴静注用(先発品:エラスポール)の2成分3規格29品目です。

 以下、注目の成分を中心に抜粋しました。

後発品名 先発医薬品名 発売メーカー
オキサリプラチン点滴静注50mg/100mg エルプラット点滴静注液50mg/100mg FFP、NK、ケミファ、サワイ、サンド、DSEP、テバ、トーワ、ニプロ、日医工、ファイザー、ホスピーラ
オロパタジン塩酸塩顆粒0.5% アレロック顆粒0.5% トーワ
カンデサルタン錠2mg/4mg/8mg/12mg ブロプレス錠2mg/4mg/8mg/12mg アメル、EE、イセイ、FFP、オーハラ、科研、杏林、KN、KO、KOG、ケミファ、サノフィ、サワイ、サンド、三和、JG、ZE、ゼリア、タナベ、ツルハラ、DSEP、DK、TCK、テバ、トーワ、日医工、日新、ニプロ、BMD、ファイザー、明治、モチダ、YD
カンデサルタンOD錠2mg/4mg/8mg/12mg 新剤型 EE、KN、サワイ
シベレスタットNa点滴静注用100mg 注射用エラスポール100 F、サンド、テバ、ニプロ、ファイザー
レボフロキサシン錠250mg/500mg クラビット錠250mg/500mg イセイ=TCK=ケミファ=科研=タナベ=日医工P、杏林=サトウ=ニットー、ZE=CEO=ニプロ、アメル=サノフィ、F=イワキ、明治=MEEK、オーハラ、サワイ、サンド、CH、タカタ、DSEP、テバ、トーワ、ファイザー、YD
レボフロキサシンOD錠250mg/500mg 新剤型 トーワ
レボフロキサシン細粒10% クラビット細粒10% DSEP
レボフロキサシン内用液250mg 新剤型 トーワ
レボフロキサシン粒状錠250mg/500mg 新剤型 モチダ

 クラビットのGE品に、内服薬をあまり販売していないメーカー名が並ぶのが目に留まります。(きっと共同開発でしょうね。実数がいったいくつになるか注目です。これからチェックします)

 ブロプレス錠のGEが多数収載されました。多数のメーカーが参入したため、先行の「あすか」品より薬価が安くなっています。(あすか品は先発品の6掛けに対し、今回収載品は5掛け)

 また、クラビット錠/細粒のDSEP(第一三共エスファ)品は、アレグラ(SANIK品)、ディオバン(サンド品)、ブロプレス(あすか品)に次ぐ、AG(オーソライズド・ジェネリック)です。(発売日は?)

 この他、サラジェン顆粒0.5%、ジェイゾロフトOD錠25/50/100mg、ジゴキシン錠0.0625「KYO」、トレリーフOD錠25mg、多数の名称変更品が薬価に収載されています。(テバ社製品については2月に承認をうけていたものの、供給体制に難があるとして、6月の薬価収載で見送られたものが多数収載)

 成分ごとには、下記のページを参考するとよいでしょう。(12日以降に更新掲載されると思われます) 

使用薬剤の薬価(薬価基準)に収載されている医薬品について(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2014/03/tp0305-01.html

 電算コードは下記サイトで

診療報酬情報提供サービス
http://www.iryohoken.go.jp/shinryohoshu/

 一般名処方名も追加になっています。

処方せんに記載する一般名処方の標準的な記載(一般名処方マスタ)についてhttp://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/shohosen_140305.htm 

関連資料:
後発品・12月追補 エルプラットなど2成分が初  トップはテバの17品目、収載は12日
(日刊薬業フリーサイト 2014.12.11)
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/gyosei/article/1226579542258.html?pageKind=outline
後発医薬品等の薬価基準収載(12月11日付)について
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/related/html/1226685513405.html

12月13日 23:50更新


2014年12月11日 11:58 投稿

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