しばらくお休みにしていましたが、再開することにしました。なるべくツイートと同時に追記するようにします。
他サイトではあまり紹介されていないものを中心に、ちょっと気になった論文や報告、発表などをピックアップしました。気になったものは独立記事にするかもしれません。誤りがあったらご指摘下さい。必ずしも最近アップされたものとは限りません。(特にJ-STAGE に掲載のものは、発行後一定期間過ぎてから解禁となるものがあり、1年以上前に掲載された論文等を紹介する場合があります)
★更新することが多いので、2013年1月分よりスタイルとURLのタイプを変えました。サイドバーに各月記事へのリンク、右下に最終更新日を記してあります。
右下にこのページの最終更新日を記してあります。
紹介日 | 論文・報告タイトル (紹介記事・ブログ、関連論文) |
概要・コメント |
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11.03 | ACE-inhibitors and psoriasis (Lareb 2015.10.08) |
オランダLarebによるシグナル検出。LarebにはACE阻害薬との関連が疑われる乾癬の新規発症と症状増悪の25例の報告があった。キニンの活性化が皮膚疾患の悪化を引き起こすのではないかと推測。 |
11.03 | Common prescription medicines cheaper over-the-counter (豪保健相2015.11.03) |
OTC医薬品としても販売されている一部の医薬品について、2016年1月から保険給付(PBS)の対象から外すとした豪保健省の発表。処方する方が高くつくことが理由。対象は、アセトアミノフェン、アスピリン、ビサコジル坐薬、葉酸、ヒドロコルチゾンクリームなど。年間豪1億ドル(約86億円)の節約につながるという。 |
11.03 | ABILIFY and ABILIFY MAINTENA (aripiprazole) – Evaluating the Risk of Certain Impulse Control Behaviours (Health Canada Summary Safety Review 2015.11.02) |
エビリファイに病的賭博・性欲亢進との関連の可能性がるとした加当局による注意喚起。海外の報告24例をレビュー。加保健省にも5例の報告。EUでは病的賭博は警告、性欲亢進は副作用としてラベルに記載済みとのこと。20014年2月のPrescrire 誌によれば、クエチアピン、オランザピンなどの非定型抗精神病薬でもおこりうるという。 |
11.03 | フェンタニル経皮吸収製剤の剥がれ及び使用感に関する検討 (薬学雑誌 135(11) 1307-1315,2015) |
健康成人男女 16 名を対象とし、3製剤でクロスオーバー試験を行った |
11.03 | A case of fixed drug eruption caused by loxoprofen sodium hydrate (Allergol Int. 2015 Oct;64(4):377-8.) |
ロキソプロフェン起因の固定薬疹の症例報告。 |
11.03 | Sleep Health and Appropriate Use of OTC Sleep Aids in Older Adults-Recommendations of a Gerontological Society of America Workgroup. (Gerontologist. Published Online 28 Oct 2015) |
米国老年学会の勧告。ジフェンヒドラミンなどのOTC睡眠補助薬の高齢者の使用についてのレビュー。薬剤師の役割を期待。こういうの日本でも欲しいな。 |
11.03 | ベンゾジアゼピン系薬物に関する要望書 (薬害オンブズパースン会議 10.28) |
常用量依存症と離脱症状、多剤併用の危険性を警告欄への明記、処方期間の継続に制限を設ける、自己決定権保障に資する患者向け説明文書の作成・配布・ネット上での公開を求めるなどを要望。以前紹介したが、欧州では既に使用(処方日数)制限の他、処方と消費の面から長期使用を控えキャンペーンも行われている。また、英国では当局がオンラインでの学習を提供している。日本は無理かな。(→関連記事・リンクは切れています) |
最終更新日:2015年11月3日