14日の官報で、「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令」の一部を改正し、新たに3物質(ゾピクロン・エチゾラム・フェナゼパム)を 第三種向精神薬 として指定する公布が行われました。政令の施行は 10月14日となります。
新たに3物質を向精神薬に指定し、規制の強化を図ります
(厚労省 2016.09.14)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000136558.html
今回の指定にあたっては、パプリックコメントも行われていたのですが、私も実施中に気づいたのは終了後でした。広く知られていないこともあってか、寄せられた意見はわずか4件に留まりました。(事前に広くパブコメが周知されていれば、もっと意見は多かったかも)
「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令の一部を改正する政令」及び「麻薬及び向精神薬取締法施行規則の一部を改正する省令」の一部改正案に関する意見募集の結果について
(意見公募時の案の公示日2016年07月19日 意見・情報受付締切日08月18日 結果の公示日09月14日)
これで、デパスやアモバンの少なくとも30日超の長期投与が不可になります。(現時点では決定ではないみたい)
14日というのは無理だと思うけど、シップと同じでまた受診すればよいということになるからね
【日経DI】
投与期間の上限は原則14日、延長する場合は中医協で議論
ゾピクロンとエチゾラム、10月14日から第3種向精神薬にhttps://t.co/baVbZiIpZw— 小嶋 慎二@アポネット (@kojima_aponet) 2016年9月14日
ツイート見ていると、エチゾラムの個人輸入に頼っている人が結構いるみたいですね。処方日数での制限だといろいろと抜け穴がありそうなので、「1医療機関あたり1ヶ月90mgまで」などのはっきりとした制限をつくらないといけないじゃないかと思う。海外ではBZ系は原則2週間という国もあるからね — 小嶋 慎二@アポネット (@kojima_aponet) 2016年9月14日
新たに3物質を向精神薬に指定します
(厚労省・薬物乱用防止に関する情報 2016.09.04)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/oshirase/20160914-1.html
漫然と個人輸入を繰り返してきたユーザーが少なくないという事実です。今回、向精神薬に追加されることで、これらの個人輸入は、麻薬及び向精神薬取締法違反として厳しく摘発されるということを、一般人に対して広く周知徹底することが望まれます。https://t.co/q72uAhqote
— 小嶋 慎二@アポネット (@kojima_aponet) 2016年9月14日
なお、ルネスタ(エスゾピクロン)は今回の指定外です。(きっとシフトするだろうな)
ところで、今回の決定にあたっては、レビューも行われているようですが、これは公表しないのでしょうか?
ちょっと遅いよね。海外ではもうずいぶん前に調査が行われ、報告書もでているけどね 【RISFAX】 厚労省 「依存性」ある催眠鎮静薬と抗不安薬36成分の調査を開始https://t.co/5yWsLdCpGw — 小嶋 慎二@アポネット (@kojima_aponet) 2016年6月22日
今年3月8日に開催された「依存性薬物検討会」において、これら3物質について向精神薬指定相当との結論を得て、準備が進められてきたということですが、同委員会の議事録は公開されておらず、医療関係者向けの情報が出たにとどまっています。https://t.co/q72uAhqote — 小嶋 慎二@アポネット (@kojima_aponet) 2016年9月14日
関連ツイートです
ブログ更新:デパス向精神薬指定の影響~その1 https://t.co/I1T7MFJo2j 10月からデパス(エチゾラム)が、向精神薬として規制を受けます。 デパスが向精神薬となった場合の影響を考えてみます。まずは、デパスが日本で広まった理由を考えてみました。 — まきのり (@makinoly) 2016年9月13日
ブログ更新。薬剤師の脳みそ。ついに・・・と言うかやっと?本日、デパスとアモバンが向精神薬に指定されました。施行されるのは来月からですが、デパスとアモバンが向精神薬になることで何が変わるのかをまとめてみました。 https://t.co/Tyaq31W0pW
— ぺんぎん薬剤師 (@penguin_pharm) 2016年9月14日
今回、ルネスタが規制から外れた理由ってどこかに記載されているのだろうか? 類似構造は規制から外れるのって、危険ドラッグの取り締まりでもあった問題点だと思うけど まぁ、同列に扱うこと自体がお門違いかも…だけどね。 https://t.co/kNdroKErks — りくざえもん (@rikuzaemon) 2016年9月14日
ブログ更新:デパス向精神薬指定の影響~その2:向精神薬指定の理由 https://t.co/NfGTM5ovcp
デパスとアモバンが10月14日から向精神薬として規制される一方で、アモバンの光学異性体であるルネスタは向精神薬の規制を受けません。その理由を考えてみました。— まきのり (@makinoly) 2016年9月15日
9月14日23:40更新 16日関連ツイート追加
2016年09月14日 14:24 投稿
9月28日開催の中医協で、処方日数の上限は30日に決まったそうです。
中医協で提示された資料によれば、「エチゾラム、ゾピクロンともに、院外処方の85%前後が、30日以内の投薬期間であった。なお関係団体等からは、現場に混乱が生じないよう、上限を30日まで認めるべきとの要望が出されている。」とのこと
新たに向精神薬に指定される内服薬の投薬期間について(案)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000137949.pdf
でも、0.5mg錠1日6錠とかの抜け道はいくらでもあると考えると・・
エチゾラムとゾピクロンの処方日数制限(厚生労働大臣が定める投薬量又は投与量が30日分を限度とされる内服薬及び外用薬並びに注射薬)について、11月1日からの適用が10月13日の官報(6877号.3ページ)で告示されました。
インターネット官報
http://kanpou.npb.go.jp/
(参考)
新たに向精神薬に指定される内服薬の投薬期間について(案)
(中医協 2016.09.28)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000137949.pdf
通知も発出されています
療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める 掲示事項等の一部改正について
(厚生労働省保険局医療課長通知 2016.10.13)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T161013S0010.pdf
エチゾラム及びゾピクロンの投薬量の制限(30日分を限度とする。)については、平成28年11月1日より適用されるものであるが、同年10月14日から同月31日までの間であっても、その投薬については、「「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等」及び「保険外併用療養費に係る厚生労働大臣が定める医薬品等」の実施上の留意事項について」平成18年3月13日付け保医発0313003)の記の第10の4の(4)の規定を踏まえ、適切に行うこと。