薬物乱用・依存状況の実態把握のための全国調査と近年の動向を踏まえた大麻等の乱用に関する研究(2024厚生労働科学研究)

2024年に実施された医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス政策研究の報告書がアップされました

薬物乱用・依存状況の実態把握のための全国調査と近年の動向を踏まえた大麻等の乱用に関する研究(現時点では未アップ)
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/177698

先行して、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部HPにアップされました
https://www.ncnp.go.jp/nimh/yakubutsu/report/index.html

報告書全文
https://www.ncnp.go.jp/nimh/yakubutsu/report/pdf/shimane2024.pdf

家にある市販薬を乱用手段として使われている実態を考えると、濫用等のおそれのある成分を含む大包装品の販売のあり方や是非について考える必要があるかもしれません。

(分担研究2)
飲酒・喫煙・薬物乱用についての全国中学生意識・実態調査(2024年)
https://www.ncnp.go.jp/nimh/yakubutsu/report/pdf/J_NJHS_2024.pdf

過去1年以内の市販薬の乱用経験率は1.8%乱用した市販薬の入手先は、薬局・ドラッグストア等の実店舗(64.2%)が最も多く、家の常備薬(33.3%)、有人・小人・知人(3.6%)、インターネット(3.5%)と続いた

乱用経験率には性差が見られ、男子生徒(1.5%)に比べて、女子生徒(2.0%)が高い傾向にあった

「家の常備薬」を入手経路とする回答も一定の割合でみられたことから、家庭内での医薬品管理を徹底することの重要性を保護者に周知することが求められる

一方、全ての違法薬物の生涯経験率は、前回調査に比べて減少

(分担研究3)
全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査(2024年)
https://www.ncnp.go.jp/nimh/yakubutsu/report/pdf/J_NMHS_2024_2.pdf

市販薬関連例では、特に若年層や情勢の増加が特徴的
今後の薬物対策は、「逮捕されない薬物」濫用に関する対策が重要な課題

主たる薬物
覚醒剤 45.5%、睡眠薬・抗不安薬 17.4%、市販薬 15.1%

睡眠薬・抗不安薬の内訳
エチゾラム 38.9%
ゾルピデム 33.8%
フルニトラセパム 25.2%
トリアゾラム 15.5%

市販薬
コデイン含有群 61.4%
デキストロメトルファン含有群 38.1%
ブロムワレリル尿素主剤群 13.1%
ジフェンヒドラミン主剤群 10.1%
アリルイソプロピル尿素含有群 6.4%
カフェイン単剤群 3.5%

(分担研究4)(p157-)
救急医療における薬物関連中毒症例に関する実態調査~一般用医薬品を中心に
https://www.ncnp.go.jp/nimh/yakubutsu/report/pdf/shimane2024.pdf#page=160

8施設で行われた、一般用医薬品の過量服用に関する大規模疫学調査
124例中女性が79%(98人)を占めた


2025年04月15日 16:17 投稿

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