16日の衆議院厚生労働委員会で、附帯決議を付して、政府提出の薬機法改正案が成立しましたが、9日の質疑に立った国民民主党の医師でもある福田徹委員は、薬剤師の職能をもっと活用しようということを述べられ、今回の附帯決議にも影響があったかと思います
Xで既に紹介させていただいていますが、特に下記の部分は私たちにとって非常に心強いエールだったので皆さんに紹介したいと思います
薬剤師の職能を拡大するためには、与野党問わずこういった理解者を議員に広げていく必要があると思います
(7:22あたり)
福田委員:
もし薬局で薬剤師との相談のもと、OTC類似薬を購入することができれば、もちろん保険で3割や1割であった場合と比べればもちろん高くはなりますが、それでも医療機関に支払う診察料がない分相殺されますし、診療時間内に行かなければいけないそういう手間、待ち時間、こういう負担は減りますので、私は国民にとって利便性は高まると考えています
もちろん多忙な医療機関の負担も減ります
これもとても大事です
で、今回の議論では本来の零売の趣旨に沿ったものについては、やむを得ない場合に関しては零売を妨たげるものではないという言葉がよく出ているのですが、私はそうではなくて、やむを得ない場合ではなくて、日常的に安全性を担保した上で国民が便利に必要な薬を手に入れられる、そういう環境を作りたいと考えております
言わば、零売という概念はやめて新しいセルフメディケーションという概念にしたい、そう思っております
これらの理由から正しい環境整備と新しい法体制の下で今の零売とは違う形でOTC類事薬を処方箋不要として薬局で購入できるようにする、これは国民にとっていいことだと考えますがそうすべきではないでしょうか
逆に法律で規制しようというその理由は何でしょうか
福岡厚生労働大臣:
あの委員のご承知の通り、OTC医薬品は薬剤師の方とかにご相談しながらですね、購入者の判断に基づいて購入され使用されるものであります
一方、いわゆるOTC類似薬はあくまで処方箋医薬品と同様、医療用の医薬品でございますから原則として適切な指導がなされなかった場合のリスクが高いため、医師等の専門家の判断の下での使用が求められるものだというふうに考えてございます
このためOTC類似薬はま緊急時等のやむを得ない場合に、医師の処方箋がなくとも薬剤師と相談した上で必要最少限の数量を薬局で購入できることとさせていただいてるものでございます
(23:20あたり)
福田委員:
令和6年3月25日、第3回薬局薬剤師の機能強化等に関する検討会の資料に素晴らしいビジョンが書かれております
門前からかかりつけへ、そして地域へというビジョンです
医療機関の隣にあるいわゆる門前薬局で医療機関から処方された処方箋に従って薬を渡すという仕事から、かかりつけ薬剤師として人の健康を支える、さらに地域の健康を支えるそういう仕事を目指しています
素晴らしいと思います
現状今少し体調が悪いなという時に、薬局で薬剤師に相談してみようという方がどれほどいるでしょうか
薬剤師には今も、もう能力があります
今もできることがあります
そしてもっともっと能力は高められるし、もっともっとできることがあると思っております
これは医療費削減の話ではなくて、こう最初に来るのは人の能力の話です
私たち日本が強くなるためには1人1人が成長するしかありません
例えば外科医はさらに難しい手術ができるように
私たち救急医はさらに困難な症例を救命できるように
そして看護師はもっともっとレベルの高い看護ができるように
そして薬剤師はもっともっと患者の健康や病気の治療に貢献できるように
それをこの国が後押ししなくて、どうなりますでしょうかね
私たち国民民主党は、「人作りこそ国づり、人の能力を高めることがこの国の成長させる、そして世界に貢献できる、それだけではなくてその人自身を幸せにする」と信じています
私の提案はこれです
人の成長を止めてしまう政治はやめましょう
そして人の能力を高める政治をしましょう
これが私の提案です
最後に大臣、あの通告のない質問で本当に申し訳ありませんが1つだけお聞かください
薬剤師はこの国の医療にとって大切な働きを担っておられます
そして薬剤師の皆様の能力を、人の命、人の健康、人の幸せのためにもっともっと使っていただきたい
このことに賛成いただきますでしょうか
福岡厚生労働大臣:
薬剤師の方が大切な役割を担って頂いているというのは委員と全く同じ認識でございます
その専門性をどうやってその地域の中で生かしていただくか、そのことのその取り組みのあり方について、私どももしっかり検討を進めてまいりたいと思います
薬機法改正案に対しての質疑動画です。
私は、薬剤師の能力を活かして、安全で質の高いセルフメディケーションを便利に実践できる社会を目指しています。
データなしで規制ではなく、よりよい制度を目指してデータの確認、原因の特定、解決策の立案という議論がしたいです。https://t.co/QaetHxo8xg— 福田とおる 医師・国民民主党 衆議院議員(愛知16区) (@Toru_Fukuta) April 11, 2025
2025年04月16日 15:55 投稿