この期間にXに投稿していた、他サイトではあまり紹介されていないものを中心に、ちょっと気になった論文や報告、発表などをピックアップしました。気になったものは独立記事に するかもしれません。誤りがあったらご指摘下さい。必ずしも最近アップされたものとは限りません。(特にJ-STAGE に掲載のものは、発行後一定期間 過ぎてから解禁となるものがあり、1年以上前に掲載された論文等を紹介する場合があります)
★更新することが多いので、2013年1月分よりスタイルとURLのタイプを変えました。サイドバーに各月記事へのリンク、右下に最終更新日を記してあります。
紹介日 | 論文・報告タイトル(紹介記事・ブログ、関連論文) | 概要・コメント |
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03.29 | Community pharmacists’ readiness for minor ailment services in Saudi Arabia: a cross-sectional study of perceptions, barriers, and facilitators (Int J Pharm Pract. 2024 Dec 4) |
サウジアラビアで今後予定している地域薬局主導の軽症サービスに向けての、地域薬剤師の認識などについて検討 |
03.29 | Victorian Community Pharmacist Statewide Pilot (豪ビクトリア州) |
豪ビクトリア州で行われているコミュニティ薬剤師の役割拡大に向けての試行サービス
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03.29 | How does OTC drugs consumption relate to prescribed drugs and health care consultations in Europe? (Health Policy. 2025 Mar 23) |
市販薬と処方薬の消費量と医療相談の利用との間に、補完的かつ三角的な関係があることが示された |
03.29 | Conselho autoriza farmacêuticos a prescrever medicamento; CFM contesta (VivaBem 2025.03.24) |
ブラジルでRQE(専門薬剤師資格登録)を持つ薬剤師による処方や臨床検査の依頼などを可能とする規則が官報で告示 最低360時間のトレーニング必要→英語記事 |
03.28 | FDA Grants Marketing Authorization of First Home Test for Chlamydia, Gonorrhea and Trichomoniasis (米FDA 2025.03.28) |
自宅で実施できるクラミジア、淋病、トリコモナス症の初めての処方箋なしで購入できる診断検査薬が承認 症状の有無にかかわらず女性が対象、約30分で結果が得られる |
03.27 | 本郷薬局喫茶部についてのメモ-薬局併設喫茶室小史- (薬史学雑誌 59(2) p208-210,2024) |
2016年6月2日閣議決定の「薬局と店舗販売業の併設許可に係る審査基準及び指導基準」に基づき、カフェを併設した調剤薬局がみられるようになった |
03.27 | 日中韓の伝統医学の現状の比較-使用されている処方とその創製時期から- (薬史学雑誌 59(2) p180-188,2024) |
日中韓の伝統医学の現状を、各々で、現在用いられている処方の種類、創製国・創製年代の面から比較 |
03.27 | 薬学分野における国内のゲーミフィケーションの歴史と現状 (薬史学雑誌 59(2) p180-188,2024) |
薬学関連のゲームについて Web を中心に網羅的に調査するとともに,医学などの関連分野との比較を行った |
03.26 | Risk assessment of the top 50 drugs associated with drug-induced orthostatic hypotension: a disproportionality analysis of the FAERS and JADER databases (Scientific Reports 26 Mar 2025) |
FDA有害事象報告システム(FAERS)データベースを使用し、起立性低血圧に関連する薬剤を特定 テラゾシン、ラサギリン、ドキサゾシンのリスクが高かった |
03.20 | Pharmacies as an Access Point for Expanding Contraceptive Care: A Geographic Analysis (KFF 2025.03.19) |
2024年10月現在、35の州とワシントンDCで、薬剤師が経口避妊薬、DMPA注射、パッチ、リングなどの自己投与型ホルモン避妊薬を処方できる法律が施行されている これらの州のうち34州で4州で pharmacist prescription laws が施行されている→リンク |
03.13 | Lipid Profiles After Changes in Alcohol Consumption Among Adults Undergoing Annual Checkups (JAMA Netw Open 2025 Mar 12) |
聖路加国際病院予防医療センターで毎年健康診断を受けている参加者のデータを分析 飲酒を中止すると、飲酒を継続した場合と比較して LDL-C 値が上昇し、HDL-C 値が低下という有意な相関関係が見られた→関連記事 |
03.11 | Learning Experiences in an Intensive Vaccination Training Course in Japan: A Qualitative Study (Cureus. 2025 Feb 5) |
東大医学部の5、6年生を対象に行われた、集中的なワクチン接種トレーニングコースの学習効果などをインタビュー |
03.11 | Severe Withdrawal Symptoms and Pseudohyperchloremia Induced by Bromvalerylurea: A Case Report (Cureus. 2025 Feb 6) |
ウットを過量服用→入院で中断→ブロムワレリル尿素の離脱リスク となった症例報告 |
03.11 | More prominent warnings about serious side effects for fluoroquinolone antibiotic (豪TGA Safety updates 2025.03.07) |
フルオロキノロン系抗菌剤について、精神神経系や筋骨格系(腱炎、腱断裂)の副作用について、製品情報に枠囲み警告を求めた |
03.08 | Early Detection of Adverse Drug Events via 24-h Telephone Services in a Community Pharmacy: A Case Report (Case Rep Psychiatry. 2025 Feb 18) |
アリピプラゾールとリチウムの併用療法が開始された患者に対し、有害事象(錐体外路症状)の早期発見のため、かかりつけ薬剤師が24時間電話サービスによるフォローアップを行った事例の報告 |
03.07 | Antimicrobial prescriptions for older patients in dental medicine: A four-year retrospective study in Japan (J Infect Chemother. 2025 Feb 2) |
歯科における高齢患者への抗菌薬処方を調査 薬剤耐性 (AMR) に対する意識の高まりと教育的取り組みにより、歯科医療における第3世代セファロスポリンの処方パターンが変化している可能性があることが示唆された |
03.07 | Analysis of the toxic and lethal doses of one over-the-counter drug product in humans and the ingredients that may be abused: Building a drug database to prevent drug overdoses (Glob Health Med. 2025 Feb 28;7(1):49–56.) |
市販されているOTC薬1包をヒトに過剰摂取した場合の毒性と特徴を調査調査 OTC薬は14,107種類で、1包で摂取した場合に致死量を含む可能性のある製品の数は1,223種類(8.7%)、中毒量は2,982種類(21.1%)であった |
最終更新日:2025年4月20日