英国では2026年から薬学部卒業者には、薬剤師登録時に独立処方(Independent prescribing (IP) )の資格を得ることになるが、この研究は従来の薬剤師の役割と比較して、独立処方に関連する説明責任と責任の違いを調査することを目的に行われた。
【Health Policy. 2024 Dec 4.】
Key stakeholder’s attitudes towards the professional accountabilities and responsibilities of newly qualified Pharmacist Independent Prescribers (IPs) in England and enablers to implementation at scale?
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168851024002331
2004年9月30日の時点で、薬剤師総数55,713人のうち15,969人の薬剤師の独立処方者が登録されていまることから、英国ではこれからますます薬剤師による独立した処方が英国で主流になりつつある。
本研究では、薬剤師による単独処方が肯定的に捉えられていることに関連する3つのテーマが、12のサブテーマによって裏付けられていることを明らかにした。
その3つのテーマとは、「自己」、「環境」、「能力」。
薬剤師は、初期教育や研修を通じて、処方の役割を果たすために十分な配置がなされているが、処方と非処方の役割の間には、責任感、リスクに対する態度、それらの変化に適応するために必要な研修や支援に違いがあると認識されていることがわかった。
これらの違いを検討した結果、継続的なサポートが重要であり、委託の枠組みに組み込むべきであること、新しく資格を取得した処方者は資格取得後すぐに処方を開始する必要があること、すべての研修プログラムに経験学習を組み込むべきであることなど、一連の包括的なテーマと提言が導き出された。
参考:
Attitudes towards the professional accountabilities and responsibilities of newly qualified Pharmacist Independent Prescribers (IPs) in England and enablers to implementation.
(CPS Buletin 2025.02.13)
https://cpsfip.blogspot.com/2025/02/attitudes-towards-professional.html
2025年04月20日 22:00 投稿