高齢者等が抱える服薬上の諸問題と薬剤師の介入による効果、および薬局・病院薬剤師における訪問薬剤管理指導の実態をアンケート調査結果から全国網羅的に把握した。
【NTTデータ経営研究所 2025.04.10】
後期高齢者の服薬における問題と薬剤師の在宅患者訪問薬剤管理指導ならびに居宅療養管理指導の効果に関する調査研究(令和6年度老人保健健康増進等事業)
https://www.nttdata-strategy.com/roken/report/index.html#r06_37
報告書
https://www.nttdata-strategy.com/services/lifevalue/docs/r06_37_01jigyohokokusho.pdf
薬局施設調査、病院施設調査、薬局患者調査、病院患者調査4種類の調査を実施、また8薬局2病院について、取り組み内容、取り組む上での工夫をなどのヒアリングを行い
- 高齢者等が抱える服薬上の諸問題と薬剤師の介入による効果の把握
- 薬局ならびに病院の薬剤師における在宅訪問薬剤管理指導等の業務実態の把握
- 薬剤師が在宅医療・介護において担っている在宅サービスの実施上の課題と対応策
の検討を行った。
調査結果、薬局・病院薬剤師ともに訪問薬剤管理指導により、患者の適切な服薬や、ADL の向上、不安軽減などの改善効果に寄与していたことが明らかになった。
工夫している点としては、「ルート調整」「担当薬剤師制」「疑義照会フォーマットの作成」などが挙げられた。
一方で、業務負担や経営負担、人材不足などの課題について多くの意見が寄せられた。
また、「フィジカル面の問題で女性薬剤師 1 人での訪問に不安がある」「訪問薬剤管理指導業務そのものの認知度が非常に低く、多職種だけでなく薬剤師も業務内容やその役割を理解できていない」などの声も寄せられた。
この他、分析の項目では「夜間・休日の対応」「高齢者施設等の訪問対応」「過疎地における取組」「他職種連携」「DXの活用」「人材確保の取組」「訪問薬剤管理指導業務の収支状況」などについて、取り組み好事例や課題についての記述がある。
2025年04月21日 14:06 投稿