日本語を母国語としない方たちのために地域薬局に求められることは?

2022年9~10月に枚方市と神戸市須磨区の地域薬局の管理薬剤師を対象に行われた研究(Xに1月24日に投稿したもの基に記事化しました)

Can Pharm J. 2025 Jan 16】
Pharmacist accessibility for non-native Japanese speakers: A cross-sectional study in Japan
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11748378/

薬剤師は、身近なプライマリヘルスケアの専門家として、患者から簡単にアクセスできる必要があります。国際化が進むにつれて、薬局が多様な背景を持つ訪問者のニーズを考慮することがますます重要になっている。

研究では、過去1年間の状況に関して次のような検討

  • 日本語を母国語としない人との接触の頻度とその目的
  • 特に不安の観点から見た関与の認識
  • 郵便番号、店舗の種類、日本語を母国語としない人が話す言語、多言語対応能力(ウェブサイト、患者用フォーム、薬袋、情報資料、スタッフの語学力)、採用方針、通訳サービスの有無、翻訳機器の有無など、薬局の特徴と準備状況

調査対象となった地域薬局・薬剤師は、日本語を母国語としない人に対して多言語サービスを提供することに消極的だった。

日本語以外の言語でサービスを提供する薬局を見つけることが難しい可能性があることを示唆しており、薬局サービスを必要とする人々にとって課題となる可能性がある。

日本語を母国語としない住民のアクセシビリティを高めるには、多言語対応機器などの利用拡大とともに、出身国の文化的背景や医療の枠組みに関する理解を深める必要があるとした。


2025年04月21日 17:23 投稿

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