公共放送局SBSが、オーストラリアの医療制度や地域薬局の役割等についてわかりやすく紹介(Xに2024.11.26に投稿したものを記事化)
【SBS 2024.11.26】
Understanding how pharmacies operate in Australia
https://sbs.com.au/language/english/en/podcast-episode/how-pharmacies-operate-in-australia/x84zpcnwl
オーストラリアでは、薬剤師が調剤の他、健康に関するアドバイスを提供し、医薬品の使用や病気の予防について地域社会を教育しています
医薬品の分類
オーストラリアではすべての医薬品がpoisonとして分類されており、それぞれの医薬品は患者にとっての安全性に基づいて schedule に分類されています。
schedule外のものは薬局以外の一般商店で購入できる
schedule 2:
ほとんどの州では、一般の人が自分で選択できますが、薬剤師の監督下にあります
schedule 3(Pharmacist-Only Medicines):
処方箋を必要としないが、薬剤師の助言と監督の下でのみ入手可能である。例えば、眠気を引き起こす可能性のあるより強力な抗ヒスタミン剤、プソイドエフェドリン含有製品、喘息緩和剤などがあります。
薬剤師は、しばしば地域の患者の主な窓口(primary contact)となり、風邪、アレルギー、頭痛、湿疹、皮膚炎、にきび、尿路感染症、真菌感染症など、多くの症状の診断と治療に役立ちます。
「薬剤師は、患者のGPからの紹介に基づき、在宅薬レビュー(Home Medicines Review)を実施することができます。
このプロセスは、患者が薬に関して抱えている可能性のある問題を特定するのに役立ち、より良い薬物管理のために薬剤師がGPに提案します。
薬剤師はまた、血糖値や血圧のモニタリング、貧血検査、糖尿病スクリーニングなどの特定の健康診断を提供することができます。
州や地域によっては、薬剤師はcovid-19やインフルエンザなどの予防接種を行ったり、経口避妊薬などの一部の処方箋が必要な医薬品を、患者が医師の診察を受けることなく調剤したりすることもできます。
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2025年04月24日 12:46 投稿