OTC緊急避妊薬の販売可能年齢引き下げへ(米国)

 米FDAは22日、OTC緊急避妊薬「Plan B」について、販売できる年齢を現在の18歳から17歳に引き下げることを発表しました。

 今回の決定は、FDAに対し17歳以上の女性が処方箋なしで緊急避妊薬の「Plan B」を購入することを認めるよう命じた連邦地裁は3月23日の判決に対して、FDAが控訴をしないことを決めたことによるもので、ニューヨークタイムス紙は、17歳の男性も購入できるだろうと伝えています。

Updated FDA Action on Plan B (levonorgestrel) Tablets
 (FDA STATEMENT 2009.4.22)

 緊急避妊薬の販売可能な最低年齢については、保守派のブッシュ政権の下、激しい議論を経て18歳と決められていましたが、今回の引き下げで米国内で議論が再燃することは間違いないでしょう。今後、薬剤師会などのコメントなどが注目されます。

 なお、英国ではOTC緊急避妊薬は16歳から販売可能、またカナダでは非オーバー・ザ・カウンターの薬局医薬品として販売されています。

関連情報:TOPICS
 2006.08.25 FDAが緊急避妊薬のOTC化を条件付で承認
 2005.11.03 OTCとして供給される緊急避妊薬(英国)
 2008.05.16 緊急避妊薬の分類が変更へ(カナダ)

参考:CNNニュース日本版(4月23日)
  http://www.cnn.co.jp/science/CNN200904230009.html
FDA’s Morning-After Pill Shift Stirs Debate
Agency Agrees to Extend Over-the-Counter Access to Plan B to 17-Year-Olds
 (ABC News 2009.4.22 動画あり)
  http://abcnews.go.com/Health/WellnessNews/story?id=7404420
F.D.A. Easing Access to Morning After Pill for 17-Year-Olds
 (New Tork Times 2009.4.22)
  http://www.nytimes.com/2009/04/23/health/23fda.html


2009年04月23日 15:07 投稿

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