救急車利用マニュアル(消防庁)

 総務省消防庁は、このほど生活者が安心して救急車を利用できるようにするため、「救急車利用マニュアル(救急車を上手に使いましょう ~救急車 必要なのはどんなとき?~)」を作成し、都道府県に配布するとともに、消防庁のホームページに掲載しています。

「救急車利用マニュアル」の公表
(総務省消防庁2011年4月15日)
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/2304/230415_1houdou/01_houdoushiryou.pdf

 マニュアルは全部で8ページで、イラストが多くわかりやすく、また私たちも知っておくべきトリアージともいえる下記のような内容も含まれていて、参考になります。

  1. 救急情報のポイント
    (救急車を呼んだら、どのようなものを用意しておいたらよいか、救急車が来たら、どのようなことを伝えたらよいか など)
  2. 救急車を呼ぶかどうか判断に迷ったときは
  3. ためらわず救急車を呼んでほしい症状(大人)
  4. ためらわず救急車を呼んでほしい症状(小児・15歳未満)
  5. こんなケースで救急車が呼ばれました~本当に必要か考えてみましょう
  6. 救急車の呼び方

 マニュアルは、日本語だけではなく、英語、韓国語、中国語版も作成されているので、身近に外国人の方がいたら、紹介してあげるとよいでしょう。

救急車を上手に使いましょう
~ 救急車 必要なのはどんなとき?~
http://www.fdma.go.jp/html/life/kyuukyuusya_manual/pdf/2011/japanese.pdf

 英語版→リンク  韓国語版→リンク  中国語版→リンク

 このマニュアルは2010年度に行われた消防庁の救急業務高度化推進検討会の「重症度・緊急度の判定・選別(トリアージ)に関する作業部会」で、「救急の各段階における緊急度判定のあり方」の考え方に基づき、住民の方々の救急に関する不安を解消するとともに、救急車の正しい利用方法を学び、必要なときに迅速に救急車を要請できるように作成されたもので、報告書素案(→リンク、p23)や2月23日開催の第4回の検討会で今回のマニュアルの作成の経緯や狙いが説明されています。(→議事録リンク、p26以降)

 約10万部作成されるとのことで、配布方法をいろいろ考えているようですが、それこそ薬局・薬店の店頭に置いてもらったらどうでしょう。

資料:
救急業務高度化推進検討会(総務庁消防庁)
 http://www.fdma.go.jp/html/intro/form/kinkyugyoumu_kentokai.html
重症度・緊急度の判定・選別(トリアージ)に関する作業部会(総務庁消防庁)
 http://www.fdma.go.jp/html/intro/form/kinkyu_hantei.html

参考:
医療介護CBニュース2月23日
 https://www.cabrain.net/news/article/newsId/32646.html
医療介護CBニュース3月8日
 https://www.cabrain.net/news/article/newsId/32909.html


2011年05月03日 22:49 投稿

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