薬害って何だろう?(中学生向け副読本)

薬害って何だろう 本サイトでたびたび紹介しました薬害を学ぶための中学生向け教材(副読本)(TOPICS 2010.12.08)がこのほど完成し、厚労省ウェブサイトにもPDFでアップされています。

薬害って何だろう-薬害を考えるにあたって-(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakugai/
(H25.1からサイト名が「薬害を学ぼう」に変更)

薬害って何だろう(PDF:5.3MB)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakugai/data/yakugai_print.pdf
iyakuhin/yakugai/data/yakugai_print.pdf
(H25年度から「薬害を学ぼう」というタイトルに変更)

 最終案(→PDF)では、国民(消費者)が中心となって三角形となっていた「どうすれば薬害が起こらない社会になるだろう?」という図表は、わかりやすさという観点から一方通行の図になっていますが、薬局が薬害を防ぐ最後の砦みたいにも見え、情報提供の担当者としての責任を感じますね。

 薬害を学ぶ機会がなかった私たちも一読する必要があるでしょう。(なお個々の薬害についての説明はわずかです。先日紹介した書籍(TOPICS 2011.04.08)には歴史や背景などが詳しく記されています。興味ある方はどうぞ)

 厚労省に今回開設された薬害に関するサイトや教材リーフレット(残念ながらリンクが埋め込まれていない)では、関連サイトが紹介されているので、詳しく学びたい人は利用してみましょう。

 なお検討会における資料・議事録は下記ページからリンクされています。

薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会
 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000ax9a.html#shingi68

関連情報:TOPICS
  2010.12.08 薬害を学ぶための副読本の内容が固まる
  2010.11.16 第5回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会
  2010.09.03 第2回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会
  2010.07.26 第1回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会
  2011.04.08 薬と社会をつなぐキーワード事典(書籍紹介)

2012.02.02 更新


2011年05月10日 21:43 投稿

コメントが2つあります

  1. アポネット 小嶋

    社会医学会機関誌の社会医学研究で関連報告があります。

    「薬害の歴史」からみた薬害防止策の基本とその具体策(第一報)
    (社会医学研究.第26巻2号.125-132 (2009))
    http://ergo.itc.nagoya-u.ac.jp/shakai-igakukai/report/no26-2/26-2-11.pdf

  2. アポネット 小嶋

    配布が開始されているようです。

    朝日新聞7月2日
    http://www.asahi.com/national/update/0621/TKY201106210238.html

    ブログでの反応もさまざまです。事務的に配布されたところもあるようで、学校の先生方はどのように活用しているのでしょうか。

    「薬害って何だろう」の配布(2011.07.13)
    http://kyoutoibd.moe-nifty.com/kibd/2011/07/post-1b75.html

    何だろうって何だろう?(2011.06.12)
    http://kitanomizu.exblog.jp/16459211/

    「薬害」って何だろう(2011.07.06)
    http://d.hatena.ne.jp/DrPooh/20110706/1309920491

    7月21日に第7回検討会が開かれるそうですが、配布方法と状況を確認した方がいいかも。