英国では、国内でチェーン展開をしている Lloydspharmacy が始めたサイトがちょっとした話題となっています。AFP通信の日本語版が伝えています。
英国人は平均280万人と性交渉の経験あり?(AFPBB News 9月24日)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2645121/4659503
原文(リンク切れ予定)
Brits have had ‘indirect sex’ with 2.8 mln people(AFP 2009.9.24)
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5hsaiXusgM4LabSZYX_brZw6-kFzg
実際に下記のサイトで数字を入れてみて下さい。最も出てくる数字は英国の6000人の成人への調査結果から得られたデータを基に計算されるものですが。
Sex Degrees of Separation Calculator
http://calculators.lloydspharmacy.com/SexDegrees/
記事の通り、このサイトは性感染症のリスクにどれだけさらされているかを認識してもらい、コンドームの使用などの適切な予防対策を啓蒙するために開設したものですが、本当の目的は、同社が行っているオンラインによる性感染症のスクリーニングサービスの利用につなげることにあります。
Sexual health tests by post(Lloydspharmacy)
http://onlinedoctor.lloydspharmacy.com/service/Sexual-health-tests
このオンライン検査の方法は、会員登録を行ったうえで、同社から送られてくる検査キットに尿(クラミジア・淋病)または、唾液(HIV)を入れて郵送、SMSか電子メールで検査結果を伝えるというもので、HIVに感染の疑いがある(この検査はあくまで簡易検査)場合には、医療機関への紹介や詳しい検査を勧めるようです。
また、クラミジアや淋菌で陽性がわかった場合には、オンラインでのアンケートに答えてもらったうえで、同社の薬局から抗生物質が追加料金なしでを購入ができるそうです(郵送。専属の医師がいるのかなあ?)。
費用はクラミジアだけなら30ポンド(約4.390円)、クラミジア+淋菌だと47.99ポンド(約7,030円)、HIVだけだと34ポンド(約4,980円)、これらを全て行うと75ポンド(約10,980円)だそうです。
欧州では、「病気のスクリーニングはまず薬局で」ということが浸透しているのでしょうか。
関連情報:TOPICS
2009.01.03 薬局を活用したHIV無料検査の試行事業を開始(スペイン)
2008.11.15 薬局は公的クラミジア対策サービスも紹介すべき(英国)
2008.11.08 アジスロマイシンのOTCが発売(英国)
参考:Lloydspharmacy launches online STI screening service
(The Pharmaceutical Journal 2009;283:321、一定期間過ぎるとログイン必要)
http://www.pjonline.com/news/
lloydspharmacy_launches_online_sti_screening_service
2009年09月25日 00:47 投稿