皆さんもご存じのように、明日9月10日から16日までは平成23年度自殺予防週間です。
平成23年度自殺予防週間
(内閣府共生社会政策統括官自殺対策)
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/week/index-h23.html
地域薬局の薬剤師には、自殺対策のゲートキーパーの役割を求められていますが、皆さんの所では研修は既に行われているでしょうか?
内閣府では、医療従事者やボランティアなどがゲートキーパーの役割を担えるよう、今春養成のためのテキストとDVDを作成し、地域などでの研修に用いていますが、このテキストとDVDが内閣府・自殺対策のページから入手ができます。(テキストは4月ごろ、DVDは比較的最近にアップされたようです)
ゲートキーパー養成研修用テキスト
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/kyoukagekkan/gatekeeper_text.html
ゲートキーパー養成DVD(動画)
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/week/gatekeeper-yousei.html
DVDのコンテンツはそれぞれ、対応のよい例と悪い例、専門家の解説で構成されています。(テキストに沿った内容。医療機関編の事例は結構極端ですが)
医療機関編の解説を見ると、医療専門職に対して、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話をかけるなどに際しては、「りはあさる」という5つの基本ステップで対応することを呼びかけています。
- り:リスク評価で、自傷・他害のリスクをチェックする
- は:判断、批評せずに話を聞く
- あ:悩んでいる人にあんしん、情報を与える
- さ:サポートを得るように勧める(適切な専門家のもとへ行くよう伝える)
- る:自分で対応できる対処法(セルフ・ヘルプ)を勧める
なお、ゲートーキーパーとしての心得をまとめた下記冊子も有用です。
誰でもゲートキーパー手帳(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/kyoukagekkan/pdf/gatekeeper.pdf
一方、東京都でも福祉保健局内に「ゲートキーパーコーナー」のページを設けて、研修用の資料やテキスト、リーフレットなどを掲載しています。
ゲートキーパーコーナー(東京都福祉保健局)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/tokyokaigi/gatekeeper/
このうち下記の冊子は、私たちにも参考になりそうです。
東京こころといのちのゲートキーパー手帳 (東京都・2011年4月発行)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/tokyokaigi/gatekeeper/files/gatekeeper.pdf
地元でも研修のプログラムを検討しないと。
関連情報:TOPICS
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2011年09月09日 00:01 投稿