英国保健省は29日、妊婦と乳幼児のためのガイドブックの改訂版を発行したと発表しています。何気なく見ていたのですが、妊娠中に体調を崩した時にどのような薬を使ったらよいかなど、結構私たちにも役に立ちそうな内容も含まれていました。
Popular pregnancy and parent guides updated
(英国保健省 2009.10.29)
http://www.dh.gov.uk/en/News/Recentstories/DH_107698
妊娠から出産までの過ごし方をまとめたガイドブック“The Pregnancy Book 2009”では、妊娠中に体調を崩した時の対応や食生活などの内容が含まれています。
The Pregnancy Book 2009(英国保健省 2009.10.29)
http://www.dh.gov.uk/en/Publicationsandstatistics/
Publications/PublicationsPolicyAndGuidance/DH_107302
ガイドブック全文→リンク[11874KB]
目を引いたのは、P.24からの“YOUR HEALTH IN PREGNANCY”の章で、食生活の送り方、カフェインの摂取制限の他、禁煙したい人は薬局でアドバイスが受けられること、体調を崩したときの対応法が書かれています。
P.32には、痛み止めとしてはアセトアミノフェンを、コデインやロペラミドは使わないように書かれています。
一方、乳幼児の子どもを持つ親向けには、乳幼児期の育児、親としての心構え、社会的サポートなどをまとめたガイドブックを作成しています。
Birth to Five (2009 edition)(英国保健省 2009.10.29)
http://www.dh.gov.uk/en/Publicationsandstatistics/
Publications/PublicationsPolicyAndGuidance/DH_107303
ガイドブック全文→リンク[10251KB]
こちらの方もP.114から病気になったときの対応法が記されています。
これらのガイドブックは、妊婦と親たちに、助産師や保健師(?)を通じて無料で配布されるもので、10年以上前から作られているそうです。
雑誌・本・インターネットでさまざまな情報が氾濫している今日ですが、それぞれが違ったことをいう場合があるので、どれが正しいかどうかを迷うことが少なくないと思います。NHSでは、こういった社会背景を考慮して、最新のデータを盛り込みながら発行しているようです。
いずれのガイドブックも写真や図・表がふんだんに盛り込まれており、英語が苦手な私もつい見入ってしまいました。
関連情報:TOPICS 2008.11.03 妊婦と嗜好品
10月30日 10:20更新
2009年10月30日 00:40 投稿