本サイトではまだ勉強不足で触れてきませんでしたが、最近注目なものとして、米国で行われているCDTM (Collaborative Drug Therapy Management、共同薬物治療管理)というものがあります。
調剤と情報の掲載記事(2010年10月号~)などによると、米国臨床薬学会(ACCP:American College of Clinical Pharmacy)では、CDTMは「一人以上の医師と薬剤師の間の共同実務契約であり、その契約の中で、資格を付与された薬剤師は、プロトコルとして規定された内容に従って働き、患者を評価し、薬物治療と関連する臨床検査を指示し、薬を投与し、投与計画を選択し、開始し、モニタリングし、継続し、修正するなどの専門的な責務を担うことが許される。」と定義されており、23日日本経済新聞が報じた「特定看護師」構想に通じるところがあります。
日本でも東京薬科大学の土橋朗氏らからの著書が出されており、私も最近目を通しました。
チーム医療を円滑に進めるためのCDTMハンドブック-問題解決のための手順書-
(薬事日報社新刊紹介 2010.10.13)
http://www.yakuji.co.jp/entry20837.html
書評:薬学6年制教育における共同薬物治療管理ハンドブックの位置づけ
(CDTM Handbookに対する書評(東京薬科大学平成22年度紀要)
http://pharmis.org/wp/?p=228
共同薬物治療管理業務(CDTM)の概要
(病薬アワー2010.11.01放送)
http://medical.radionikkei.jp/Jshp/final/pdf/101101.pdf
共同薬物治療管理における薬剤師の役割
(国際健康栄養医学機構・講演資料)
http://www.mns.co.jp/mns070124/ihmno051114.pdf
米国の共同薬物治療管理業務(CDTM) –日本の薬剤師職能発展への示唆
(新薬学研究者技術者集団・新しい薬学をめざして40, 134-138 (2011).)
http://pha.jp/shin-yakugaku/doc/W01.pdf
私も次世代の薬剤師の役割のキーワードになると思い、すこしづつさまざまな資料に目を通していますが、まだ理解が十分ではありません。
そんななか、インターネットで薬剤師の生涯教育を行っているファーマストリーム(http://www.pharmastream.net/)が本日24日、「地域薬局でCDTMを実践するために」というテーマで座談会を行い、無料でネット配信するそうなので、時間があればちょっと覗いてみようと思っています。
「地域薬局でCDTMを実践するために」(ファーマストリーム座談会)
(放送日:2011年10月24日(月) 20:00~22:00)
http://www.pharmastream.net/phs-wbt5/pslive/201110.html
CDTMについては、今後十分取組等を理解した上で、紹介できればと思っています。
2011年10月24日 10:28 投稿
今、座談会が終わりました。ソーシャルストリームでちょっぴり発言させてもらいました。改めて、CDTMの理解を深めたいと思います。勉強になりました。
企画・無料配信を行ってくれたファーマストリームさんに感謝します。(将来アポネットR研究会でもこういう企画をやりたいな)
篠原先生のお話はアポネットR研究会にお招きした際にもうかがった内容でしたが、やはり実践を伴っていてすごいなと改めて思いました。
話を聞いて、地域連携パスとCDTMとどこか関連性があるように思いました。
となると、地域医療計画の下作られている地域連携パスで、薬剤師がかかわる部分がなかなか見当たらないのが、やはり不安材料です。
在宅医療に関心があります。何故か世の中でチーム医療と言われ出しています。
そうすると薬剤師抜きではこの施策は前に進まないことは明白です。
自分たち薬剤師の将来にこれから育つ薬剤師のために我々は開拓する必要性を痛感せざるをえませんと思うのは一部の薬剤師だけでしょうか?