TOPICS 2011.10.14 で現在母子健康手帳の様式見直しが検討会で進められていることを紹介しましたが、4日検討会の報告書が公表されています。
「母子健康手帳に関する検討会報告書」について
(2011年11月4日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001u2ad.html
母子健康手帳に関する検討会報告書
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001u2ad-att/2r9852000001u2bu.pdf
主な変更点は、
- 妊産婦及び乳幼児の健康の保持及び増進の重要性に鑑み、母子健康手帳の名称は変更しない。
(父親の育児参加を促すために親子健康手帳等への名称変更が有効との意見があり、父親の育児参加を促進するために、父親にも記入しやすい欄を設ける等の工夫を行う) - 省令様式の分量が増加する場合、任意様式の簡略化を行うが、最低限に必要な知識は引き続き情報提供する。
(母子保健・子育てに係る情報については、母子健康手帳副読本や各市町村の子育て情報誌、民間雑誌やウェブサイト等でも情報提供がなされているので、母子健康手帳で情報のURLを紹介するなどWEBを活用する) - 妊産婦の意識の変化、妊婦健康診査の充実等を受け、妊娠経過の記載欄を拡充し、自由に記入できる欄を増やす。
(新たに体重欄が追加、旧様式p4-7→新様式イメージ) - 先天性胆道閉鎖症等、生後1ヶ月前後の児の便色の異常を呈する疾患の早期発見のため、カラーカードを母子健康手帳と一体的に利用できるようにする。
(第3回検討会参考資料2:平成23年度厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究「新生児・乳児胆汁うっ滞症候群の総括的な診断・治療に関する研究班」胆道閉鎖症等早期発見のための便カラーカードに関する中間報告(PDF:251KB))) - 平成22年乳幼児身体発育調査に基づき、乳幼児身体発育曲線及び幼児体重曲線を改訂する。
(第3回検討会参考資料1:母子健康手帳に胎児発育曲線を掲載することについて(PDF:174KB)) - 予防接種記載項目について、定期接種の記載欄を一連の様式とし、任意記載欄を増やすなど充実を図る。
(Hib、小児肺炎球菌、ヒトパピローマウイルスは独立欄に→定期接種化を見越してか)
(旧様式p46-49→新様式イメージ) - 母子健康手帳以外の情報提供のあり方、健康診査等のデータの管理や活用等の課題について今後さらに検討する。
資料:
母子健康手帳に関する検討会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000al1v.html#shingi10
胆道閉鎖症早期発見のための便色カラーカードについて(横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/me/kodomo/katei/kodomo_kenkou/
平成18年5月から胆道閉鎖症啓発カラーカードを配布しております。(秋田県)
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1150269851179/index.html
関連情報:TOPICS
2011.10.14 新・母子健康手帳(親子健康手帳)の試み
参考:公明新聞11月1日
http://www.komei.or.jp/news/detail/20111101_6506
2011年11月04日 16:17 投稿
先日から思っていたのですが。
これほど時代と共に変遷した手帳ってないですよね。
老人手帳も認知などを考えると「高齢者を見守る家族手帳」にして、財産の記録とか過去の重要な事を記載して・・・・なんて話しにはならないですし。
そもそもは妊産婦手帳って歴史を知ってるから、このように思うのかもしれませんが。
でも、手帳名も「母子・健康・手帳」なんで、健康の記録であって、男性の育児参加を云々は、何かが違う気がします。
業者さんの商売に乗って、どんどん機能を増殖しててもキリがないと思います。
このまま際限なくやってると、今にとっても分厚い手帳を携行しないといけなくなりそうです。(そのうち電子化でしょうけど)
男性が育児に参加するのが当たり前になったから、こんな話が出てくるんでしょうけど。
男性には出産(授乳)ができないんですから、やはり母子手帳として区別をして、まずは母親の自覚をきちんと持って頂く方が重要だと思います。
下記ページにこれまでの様式が記されていますね。
(これまでの)母子健康手帳の様式(省令様式部分)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/01/s0115-2a.html
確かに「健康の記録」であって、育児の記録ではないですね。
父親の育児参加を促すのであれば、まず、「母子健康手帳にお父さんもたまに目を通して下さいね」と、子どもの健康に関心を持ってもらえばいいと思いますね。
自治体によっては、副読本や父親向けの冊子(手帳)が作られ、母子健康手帳の交付時に配布もされているので、これを親子手帳にした方がいいかも。
父子手帳 お父さんの 子育てメモリー (愛知県)
http://www.pref.aichi.jp/kosodate/fushitecho/fushitecho.htm
地元栃木県でも「父子手帳」の名前で配布されています。
父子手帳の発行(全国知事会先進政策バンク)
→リンク(リンク先が切れているので、下記サイトのページを参考を)
父子手帳(あしかが子育て応援ネット・子育てガイドWEB)
http://ak-ouen.net/guide/ninshin/hushi_tetyou
(このWEBサイトは個人的に作成に協力しています)
確かに父子手帳は理にかなっていますね。
母子健康手帳の中に、保護者の記入する欄があるので、育児って話になってきたんでしょうか。しかし、P50もあるとなると、増やすより逆にもっと見やすく減らした方がいい印象です。
個人的には、最後のワクチンの記録こそ、行政でデーター管理して欲しいと思います。(研究までですよね?もしもう決まってたらすみません。)
パブリックコメントが開始されています。
「母子保健法施行規則の一部を改正する省令案」に関する意見の募集
(意見・情報受付締切日 2011年12月09日)
これだけでは、ちょっとわかりにくいかも。
薬事日報で記事を配信しています。
【厚労省】来年度から母子手帳の様式変更
(薬事日報 HEADLINE NEWS 11月11日)
http://www.yakuji.co.jp/entry24804.html