使用上の注意ガイドブック(日本OTC医薬品協会)

 日本OTC医薬品協会(http://www.jsmi.jp/)は22日、OTC医薬品の使用上の注意に関する解説と記載条件をまとめた、「使用上の注意ガイドブック」のページを開設しました。

おくすりQ&A 使用上の注意ガイドブック(日本OTC医薬品協会)
 http://www.jsmi.jp/notice/index.html
   (リンクすみません)

 情報は薬効群毎にまとめられており、おそらく薬学系の出版社から出版物として発刊されたものの抜粋ではないかと思います。

 「なぜ、このような注意事項が記載されているか」の理由がわかりやすく書いてあり、登録販売者はもちろんのこと、OTC薬の「くすりとしての情報」に乏しかった現場の薬剤師にとって必見の、非常に有意義な資料です。

 なお、小児用風邪薬・咳止め薬に関する使用上の注意の記載(2歳未満の乳幼児には、医師の診療をうけさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させること)については、次のような解説があります。

 乳幼児の病気は、親による症状の判断が困難な場合も多く、また、肝臓や腎臓等が未発達の乳児では、薬物代謝が遅いことが予想されるので、投与には細心の注意が必要であると考えられる。したがって、乳幼児においては、まず医師の診療を受けさせることが必要であり、市販薬の服用は夜間等の医師の診療が困難な場合のみにとどめ、早めに医師の診療を受けさせることが大切である。

関連情報:TOPICS
  2009.11.11 小児用OTC風邪薬、添付文書の変更に踏み込まず
  2009.05.12 OTC小児用風邪薬・咳止め薬のさらなる注意喚起は見送りへ
  2008.07.05 2歳未満はOTC風邪薬は使用せず受診を


2010年01月26日 20:16 投稿

コメントが2つあります

  1.  御紹介有難うございます。
     御指摘の通り、この元となっていますのは「OTC医薬品 使用上の注意ガイドブック」(じほう)です。 これは、日本OTC医薬品協会安全性委員会情報表示部会と、日本漢方生薬製剤協会安全性委員会ワーキンググループの共同編集で作成されたものです。 監修は明治薬科大学古澤教授にお願いしたものですが、編纂時からWebでの公開を予定していたものです。
     Webでの公開で、より迅速な改訂・追加などが可能となることも期待されています。

  2. アポネット 小嶋

    必要に迫られて、書店で購入しようかと思っていましたので、本当に助かりました。

    ときどきチェックしますので、迅速な改訂と追加をよろしくお願いします。