ファイザーの後発品

 いよいよ25日or28日に話題の後発品が薬価収載の予定ですが、今回収載ではファイザー社が後発品に本格参入する(TOPICS 2011.07.20)ことが注目されています。

 ファイザー社のHP(http://www.pfizer.co.jp/pfizer/)をみたところ、既に発売予定品の製品概要が掲載されていたので、下記品目について、医薬品医療機器情報提供HPの医療用医薬品の添付文書情報で他社GE品とのデータ(大きさ、重さ、添加物、生物学的同等試験)と比較してみました。

製品情報
(ファイザーエスタブリッシュ医薬品の後発医薬品に関するサイト|PfizerPRO)
 https://pfizerpro.jp/lp/establish-g/mi/

  その結果、「やっぱり・・・」ということになってしまいました。

GE名 データが同じだった製品
サルポグレラート錠 「NP」(ニプロファーマ)、「サンド」(サンド)
シロスタゾール錠 ラノミン錠(ダイト-全星)
ピルシカイニドカプセル 「タナベ」(田辺)、タツピルジンカプセル(辰巳化学=日本GE、富士FP)
エパルレスタット錠 「YD」(陽進堂=あすかActavis、富士FP)
ボグリボース錠 ベイスロース錠(陽進堂=富士製薬、富士FP、第一三共エスファ)
エバスチン錠 「アメル」(共和薬品)、「ケミファ」(ケミファ=富士FP)、「タカタ」(高田)、「科研」(ダイト-科研)
エバスチンOD錠 「ケミファ」(ケミファ=富士FP)、「タカタ」(高田)、「科研」(ダイト-科研)
エピナスチン錠 アルピード錠(ダイト-あすか)
ラベプラゾール錠 「AA」(あすか)、「JG」(日本GE)、「アメル」(共和薬品)、「マイラン」(マイラン)、「興和テバ」(大正薬品-興和テバ)、「YD」(陽進堂)、「杏林」(キョーリンリメディオ-杏林)、「BMD」(ビオメディクス)、「日新」(日新製薬)、「TCK」(辰巳化学)
レバミピド錠 「DK」(大興-アルフレッサ)、「SN」(シオノ-ザイダスファーマ)、「TYK」(大正薬品-興和テバ)、「アメル」(共和薬品)、「タナベ」(田辺薬品)、「トーワ」(東和薬品)、「TCK」(辰巳科学=富士FP)
※厚さと添加物は一部記載が異なるが生物学的同等試験は一致
ビカルタミド錠 「アメル」(共和薬品)、「TCK」(辰巳化学=興和テバ)、「F」(富士製薬=富士FP)、

 この結果を見ると、「後発品はどこでもいいや」と思ってしまいます。選択基準は「PTPシート」になってしまいそう。薬価もいくらがつくか注目ですよ。(ルールは最低薬価だけど。まるで互助会って感じ。銘柄別収載する意味って本当にあるの? ラベプラゾールやレバミピドはどこが供給しているんだろう?)

関連情報:TOPICS
  2008.07.11 GE品銘柄別収載を見直すべき(アムロジピン錠データから)
  2008.07.12 GE新規収載銘柄数、実際は多くない
  2009.05.15 後発医薬品等が薬価に収載
  2009.11.13 後発医薬品等の薬価が告示
  2010.05.28 後発医薬品等が薬価に収載
  2010.10.01 ジェネリック参入メーカーに思う


2011年11月21日 00:14 投稿

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