8日、第22回薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会が開催され、最終提言の素案と、医薬品行政を監視する第三者組織のあり方についての検討が行われ、ほぼ合意したようです。
第22回薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会
(2010年3月8日開催)
WAMNET資料(2010年3月9日開催)
最終提言素案は、昨年4月30日に公表された第一次提言(TOPICS 2009.05.07)を基にまとめられたもので、現場の薬剤師に関係する事項が多くあります。
一方、第三者組織については、薬害の発生・拡大を未然に防止するため、医薬品行政機関とその活動に対して監視及び評価を行うことを目的として、国家行政組織法に基づいて設置し、メンバーは薬害被害者、市民(医薬品ユーザー)、医師、薬剤師、医薬品評価専門家、法律家のほか、医薬品製造技術専門家、マネイジメントシステム専門家、倫理専門家、薬剤疫学専門家ら10人以下で構成、国の薬事行政全般の他、個別の医薬品の安全性も監視するというものです。
47NEWSによれば、検討会は今月末に最終提言をまとめ、長妻昭厚労相に提出、厚労省は今後、第三者組織の早期設置に向け本格的な検討を進めるとしています。
関連情報:TOPICS
2009.05.07 薬害防止のための医薬品行政のあり方第一次提言
2008.07.27 政府・与党が医薬品庁設置に動き出す
参考:
薬害防止へ第三者組織に権限付与 厚労省、提言受け設置へ
(47NEWS 3月8日)
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030801000571.html
本当に最終提言できるの? 薬害肝炎検討会
(ロハスメディカル3月8日)
http://lohasmedical.jp/news/2010/03/08194350.php
第三者組織WGの取りまとめ案を了承―薬害再発防止検討委
(医療介護CBニュース3月8日 一定期間を過ぎるとログイン必要)
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/26686.html
2010年03月10日 18:40 投稿