24日、地元足利市の市議会3月議会で、平成22年度予算が可決され、「究極の門前薬局」の整備計画は決定されました。
足利の新しい扉が開いた:予算議会最終日
(足利市長大豆生田実のブログ 3月24日)
http://www.j-beans.jp/archives/2010/03/24/230055.php
採決は1月臨時議会と同様に14対12の僅差で、1月議会で反対した議員は一致して反対に回ったようです。
民主主義の世の中であり、市議会の決定は受け入れますが、この間、上部団体である栃木県薬剤師会や日本薬剤師会がこの問題について、社会に対して全く言及しなかったことには、残念でなりません。
市長が薬剤師であったということも影響したのかもしれません。これが、薬剤師ではない市長だったら、少なくとも「好ましくない」といったアピールくらいは出ていたことでしょう。
また、政治的に良好な関係を保ちたいという判断もあったのかもしれません。しかし、職能団体として、原則論や行政が入札によって薬局を募ることの是非についてはきちんと社会に訴えるべきでした。
いずれにせよ結果的に市民の利便性の名の下に、行政が医薬分業を経済的に利用することだけは明らかです。今後、同様のことを行うところが出てこないか大いに心配です。
今回の問題について本当に全く問題がないのかどうか、日薬・行政がきちんと検討することを願うものです。
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2010年03月25日 00:23 投稿