Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

地域薬局のマクドナルド化

 英国サンダーランド大学の薬剤管理科を修了された松原なぎさ氏が、Pharma Tribune 誌で英国における薬局事情を紹介しているコラムに「英国逆さメガネ」というのがあるのですが、最近届いた2011年9月号に掲載された「マクドナルド化(合理化)する薬局」が目に留まりました。非常に示唆に富むものです。 続きを読む


ピオグリタゾンの限定使用を推奨(糖尿病標準診療マニュアル)

 日刊薬業の記事で知ったのですが、既存のガイドラインやエビデンスに基づいて糖尿病治療における診療の流れや治療方法がまとめられてるものとして「糖尿病標準診療マニュアル」というものがあるそうです。 続きを読む


Lancet の日本の医療制度特集号(Update2)

 世界の長寿国である我が国をささえる日本の医療制度(国民皆保険)については、世界各国が関心を寄せるところですが、英国医学雑誌のランセットが30日、日本の保健医療と皆保険制度についての特集号を発行しています。 続きを読む


PPIには黒枠警告が必要(Public Citizen)

 近年、有害事象や相互作用についての研究や報告が少なくないPPIですが、米国の医薬品監視団体のPublic Citizen は23日、PPIについて重大の有害事象のリスクがあるとして、米国の添付文書でもっとも重い、黒枠警告(black box warnings)で注意喚起を行うことや患者向医薬品ガイドにこれらを盛り込むことを求める請願書をFDAに提出したと発表しています。 続きを読む


論文・報告あれこれ 2011年8月

 今月のちょっと気になった論文や報告です。誤りがあったらご指摘下さい。月ごとにまとめて随時追加する予定です。  続きを読む


寝酒が睡眠などに及ぼす影響(国内研究)

  秋田大の研究チームがアルコールの摂取が睡眠の回復機能(restorative functions of sleep)に影響を及ぼすなどとした研究結果を発表しています。 続きを読む


麻杏甘石湯+銀翹散 は新型インフルエンザに有用(中国研究)

 中薬で辛涼解表薬の銀翹散が新型インフルエンザに有効ではないかということは以前から指摘されているところですが、鎮咳作用のある麻杏甘石湯との合方が有用性・安全性でオセルタミビル(タミフル)と劣らないという研究結果が、Ann Intern Med 誌に掲載されています。 続きを読む


生活者にとって薬の専門家は誰?(米国調査)

 米国では地域薬局の薬剤師活動の理解と社会の評価は高いと思っていましたが、Int J Clin Pharm 誌に発表された調査結果を見ると、普段薬剤師が行うべきと考える業務のいくつは、薬剤師の熱意に関わらず、生活者には必ずしもまだ十分理解されていないという現状を垣間見ることができます。 続きを読む


薬学生から見た Pharmaceutical Care(フランス)

 海外でも日本と同様、地域薬局ではさまざまな新たな活動を模索していますが、この研究はフランスの薬学部に通う最終年次の学生にその現場を見て感じたことや、将来の課題についてアンケート調査を行い、その結果を検討したものです。 続きを読む


カルシウム拮抗薬は胃腸症状を悪化させる(国内研究)

  ニフェジピンなどカルシウム拮抗薬(CCB)が下部食道括約筋を弛緩させ、胃腸症状を悪化させる可能性があることは知られていますが、地域薬局も参加したこの後向きコホート研究ではこれを裏付ける結果が得られています。 続きを読む